真矢ミキの微笑みに緊張する日々

元宝塚トップスターの真矢ミキ。女優としてはもちろん、最近では朝のワイドショー番組『ビビット』で司会をつとめるなど、幅広く活躍しています。「理想の上司」調査にしばしばランクインするなど、かっこいい女性代表のような扱いを受ける彼女が、口を開くたび作り出してしまう緊張感とは?

宮崎謙介議員に「死になさい!」

ワイドショーはいつまで人様の不倫を取り上げるつもりだ、との苦言が呈されるのは、苦言を呈するアナタがチャンネルを合わせ続けるから、というのが主たる理由にもなるのだが、一連の不倫報道を振り返ってみて最も頭に残っているのは、妻の入院中に不倫した宮崎謙介衆議院議員(当時)が不倫相手に「会いたくてたまらない病、○○ちゃんに裏切られたらどうしよう。死ぬ!」とLINEしていたことを受けて、「死になさい!」の一言を投げた真矢ミキである。別に死ぬ必要はないと思うが、真矢ミキの「死になさい!」には独特の重みがある。この重みの独特さを考えていきたい。

不安定な国分太一、不穏な真矢ミキ

この10月から『スッキリ』(日本テレビ系)のMCに水卜麻美アナが加わり、8時ジャストから、彼女を交えた安定感のあるトークが始まる。VTRではなくスタジオトークから入るのが『スッキリ』と『とくダネ!』(フジテレビ系)。後者は菊川怜が抜けてからというもの、両サイドの女性アナウンサーが小倉智昭のご機嫌を丁寧に管理しようとする構図に、一日の活力のいくばくかが早速奪われる気がして極力避けてしまう。『ビビット』(TBS系)で司会を務める国分太一と真矢ミキは、いまだにトークが不安定という特性があり、その他の番組が抜群の安定感を持っていることによって、不安定が個性と化す状態に置かれている。

『ビビット』の場合、8時ジャストから何本かの映像を流し、なかなかスタジオには切り替わらない。例えば10月30日の放送ならば、デヴィ夫人の元・経理担当が着服で逮捕→台風22号の模様→ハロウィンで湧く渋谷スクランブル交差点の映像を経て、8時20分頃にようやくスタジオに切り替わった。スタジオでは、渋谷がごった返す催事になると必ず登場する「DJポリス」について、国分太一と堀尾正明が「彼らもコスプレしたらいいのに」などと不安定なことを言う。真矢ミキの発言を待ち構えていると、彼女は「遊びも監視してくれている世の中なんてありがたいですよね」と微笑んだ。そう、この感じ。時折、こうやって不穏なことをいう。不安定に不穏がかぶさる時、周囲のコメンテーターは笑顔で受け流すのだが、不穏って、受け流す事で倍増したりもするから、えっ、さっきの真矢発言は一体なんだったのか、としこりのようなものが残り続ける。この手の不穏を提供してくれるのは、朝のワイドショーでは『ビビット』の真矢ミキだけである。

「あきらめないで」の真意
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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

mitaniya77 それにしても、国分太一と堀尾正明の見たくならなさったらない。 1年以上前 replyretweetfavorite

NishinoM ワイドショー見ないけど、なんだか女王の教室の天海祐希みたいな? 元トップスターがワイドショーのレギュラーってこと自体ちょっと違和感を覚えないでもない。宝塚と元タカラジェンヌのパブリックイメージが気になり、こういう記事を読んでしまう。 https://t.co/6eBmmgdG1L 1年以上前 replyretweetfavorite