岡本健 /藤田直哉
ジョージ・A・ロメロ監督追悼
10週にわたりお送りしてきた「ゾンビ10番勝負」ですが、連載開始直前に亡くなったゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督にきちんと触れる機会がありませんでした。そこで今回は番外編として、著者お二人にロメロ監督とその作品について、思いのたけを綴って頂きました。

ロメロのえじき 岡本健
2017年7月16日に77歳でこの世を去ったジョージ・A・ロメロ監督。ゾンビ映画やホラー映画が好きな人にとっては、非常に大きな存在である。残念ながらお会いしたことは無いが、監督の作品は何度も楽しませてもらっている。DVDの特典映像でゾンビへの思いを語っている様子も見てきた。
ゾンビについて語るロメロ監督は、とても楽しそうだ。しかも、作品を重ねるごとにゾンビや人間に対する考察がどんどん深まり、広がりを見せていった。こうしたロメロ監督のゾンビに対する姿勢は、『ゾンビ学』を書く際に大いに参考にさせていただいた。
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この連載について
岡本健 /藤田直哉
近年、ゾンビをテーマにした学術的な書籍が世界で多く出版されているのをご存知でしょうか。そんな中、2017年春、日本で『新世紀ゾンビ論』、『ゾンビ学』という本格的なゾンビ研究の始まりを告げる本が相次いで刊行されました。ゾンビの面白さ、そ...もっと読む
著者プロフィール
1983年札幌生まれ。東京在住。SF・文芸評論家。二松学舎大学、和光大学、日本映画大学、女子美術大学非常勤講師。
著書に『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)『シン・ゴジラ論』『虚構内存在 筒井康隆と〈新しい《生》の次元〉』(作品社)。編著に『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内出版)、『3・11の未来 日本・SF・創造力』(作品社)など。
1983年奈良市生まれ。北海道大学文学部卒業(専攻は認知心理学)、北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院観光創造専攻博士後期課程修了。博士(観光学)。現在、奈良県立大学地域創造学部准教授。単著に『ゾンビ学』(人文書院)、『n次創作観光』(NPO法人北海道冒険芸術出版)、共著に『コンテンツツーリズム研究』(福村出版)、『メディア・コンテンツ論』(ナカニシヤ出版)など。http://researchmap.jp/t-okamoto/