サボテン荘の人々。
−手強い乙女たち−

【第27回】男女4人が住む一軒家といえば、恋が生まれては消えていく、そんな運命を持っているはずなのだ。ところが、ぼくが知るサボテン荘の人々といったら……。恋どころの話ではない。

ぼくが主宰する「マームとジプシー」という演劇作品をつくる集団の、そのなかの4人が住んでいる一軒家がある。その家のことを、ぼくらはサボテン荘と呼んでいる。

そこに住むのは、3人の女子と、石井くんという男子の、合計4人。その3人の女子は、男性経験が乏しいというか皆無と言っていい。だれかと恋をしたこともないくせに、結婚したいとか、子どもがほしいだとか言う。

いやそのまえにまずは恋をするところから始めましょうか、と。ぼくなんかがアドバイスをしなくてはいけなくてつらい。恋をするところから始めましょうか、とアドバイスをするとHさんがぴんときていない表情をしていて。そして、彼女が言った一言に戦慄した。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

又吉直樹さん絶賛!!

おんなのこはもりのなか

藤田貴大
マガジンハウス
2017-04-13

この連載について

初回を読む
おんなのこはもりのなか

藤田貴大

演劇界のみならず、さまざまなカルチャーシーンで注目を集める演劇作家・藤田貴大が、“おんなのこ”を追いかけて、悶々とする20代までの日常をお蔵出し!「これ、(書いて)大丈夫なんですか?」という女子がいる一方で、「透きとおった変態性と切な...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

makidekazu 今回は割りとまともだったw 8ヶ月前 replyretweetfavorite