アイドル戦国時代以降の“アイドルの伝え方” 中編

乗田綾子氏がアイドルへの愛情と畏怖と感謝を込め綴った書籍『SMAPと、とあるファンの物語』。文字通りファンという視座で書かれた本作だが、そんな彼女と『エンタメ』『Top Yell』『EX大衆』など多くの媒体に寄稿し、アイドル戦国時代の勃興期から「アイドル言論」に身を置いてきた大貫真之介氏が邂逅。ブームが定着し「太平の世」とも言えるこの時代において「アイドルをどう伝えたい」か。今回は中編を公開!

アイドルとインタビュアーの距離感

乗田綾子(以下、乗田) インタビューの話が出たので聞きたいことが。アイドルって能動的な発信者である一方、守らなければいけない部分もありますよね。キャラや脳内、本当の気持ち、恋愛という自分の核の部分。でも、読み手のファン心理としてはその大事な核の部分にも触れたい。師匠はアイドル本人が守りたい部分と、ファンの知りたい気持ちの部分を、いつもうまく折衷して書いている印象があって。どうやって、いい塩梅を保った状態でインタビュー記事を書いているんですか?

大貫真之介(以下、大貫) もう師匠呼びが定着(笑)。僕は中々踏み込めない話がある時、そこで詰まるぐらいならファンタジーの部分を広げ、踏み込んだ方が良いと判断した時は「ブログでこんなことが……」のように遠回りしながら徐々に核心に向かうとか、その時々で使い分けていますね。行く前提で想定していって、そこから逸れてしまったらその流れに乗っかっていく……というやり方かな。あんまり意識していなかった(苦笑)。

—乗田さんはウェブメディア「Spotlight」にて、道重さゆみさんのインタビューをされましたよね。憧れの人とのご対面だったと思いますが、距離感を含め気にされたことは?

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SMAPファンのみならず、すべてのアイドルファンに捧げる、愛と愛情と情が込められた一冊。本作が「アイドル語り」のマイルストーンとなる。

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アイドル戦国時代以降の“アイドルの伝え方”

乗田綾子 /大貫真之介

ライブやラジオ、雑誌等でのSMAPの発言や行動を振り返りその歴史を語りつつ、ファンの目線から“アイドル"の意味と意義を読み解いた一冊『SMAPと、とあるファンの物語』。そんな入魂の書籍を上梓した乗田氏が、いわゆる「アイドル戦国時代」に...もっと読む

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コメント

ataru_mix 「アイドルって基本みんな濃い。中でも上に行けば行くほど自ずと濃厚になっていくから、その人の言葉も200%ぐらいの濃度になっちゃう。そこで書き手まで濃厚に食い込みすぎると」わかるわー 約3年前 replyretweetfavorite

bear_yoshi 「そういう世界だから、 約3年前 replyretweetfavorite

u5u 乗田「SMAPって“自分”というものを究極まで突き詰めて行った人たちの集まりだと思うんですよ。そうした人たちの言葉だから、もう濃いわ、濃いわ!」 約3年前 replyretweetfavorite