気になる相手ともっと親しくなるための心理テクニック
①ミラーリング効果
会話はポイントを復唱する、メールは文体を似せる
人間は自分と親しい人、好意を抱いている人と似た表情、動作をしてしまうことが知られています。これがミラーリング効果です。長年連れ添った仲のよい夫婦がなんとなく似てくる、というのはこの効果による部分が大きいと考えられます。
これを逆に利用して、「相手のしぐさなどをマネる」ことで、相手に好感をもってもらうことも可能です。デートのとき、相手のしぐさ、クセなどをちょっとマネするようにすると、相手はあなたに興味をもち、それが好感につながります。「モノマネ」をするというよりは、何気ない歩き方のクセ、足の組み方、手の動かし方、立ち上がるタイミング、座るときのクセといった部分をよく観察して、ちょっとマネることが効果的です。
たとえば、テレビなどを見ていて同じ場所で笑う、同じものを食べていて同じタイミングで「おいしい!」と言った、というようなときに、相手に親近感を感じた経験は誰にでもあるはすです。これを意識的に利用してみてください。
それには相手をよく観察すること。
クセをマネるのが難しければ、会話のときにさりげなく、相手の言ったことを「繰り返す」だけでもいいです。
「この前あの店に行ったら、すごくおいしかったんだ」
「へええ、そんなにおいしかったんだ」
「今週はものすごく仕事が忙しくてさあ」
「そうか、そんなに今週は忙しかったんだね」
「あのニュース、頭に来るよ」
「ほんとに頭に来るね」
と大事なところを復唱するだけ。相手が共感して聞いてくれている、ということが伝わり、それだけで好感度は上がっていきます。
また、しぐさや口調ばかりではなく、メールの文面なども相手に合わせたほうが非常に効果的です。
前回のメールで「●●さん先日は大変お世話になりました。いろいろなお話を伺うことができて大変勉強になり……」といった文面だった男性に、いきなり「やっほー元気ですか〜\(^o^)/今度、ごはん連れてってくださいねー♡」では、完全にアウトです。
特にあなたが経験を積んだキャリア女子ならば、絶対にしてはいけません。「あえて」オチャメ感を狙うと痛い目にあいます。相手が顔文字やスタンプを多用するタイプならばあなたも少しそこに合わせ、そうではないのなら、きちんとした文面を基調にして、メールの最終行だけ少しラフでフレンドリーにする、といった程度が理想です。
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