cakes読者のみなさま、こんにちは。
清少納言曰く「秋は夕暮れ」。私なら「秋は焦げ目」。こんがり香ばしく焼き上がった表面は、いと香しい。秋はつくづく焦げ目が勝負と感じるのです。肌寒さが食欲をより一層掻き立てるこの時期、私が仕事をしている料理の雑誌業界では、料理人も編集者もカメラマンも、みな無意識にこんがり色よい焦げ目を求め出す気がします。
今回は、そんな焦げ目礼賛の簡単な料理を、旬の食材を使ってご紹介。主役は秋の味覚、里芋です。里芋って、煮っころがしやごま和えなど和のイメージが強いし、あのほっこりねっとりした食感が好きか嫌いかは、はっきりと分かれるところ。でも、中ほっこりねっとり、外かりかりのギャップありなら、里芋に興味がない人も結構いけるんじゃないかな。
つまみでもおかずでも、里芋だけだとちょっと物足りないので、ベーコンと合わせます。もっとボリュームが欲しい方は豚肩ロース肉や鶏モモと一緒に焼いてもいいですね。どっちもカリカリに香ばしく焼いて、食べるときにたっぷりすだちを絞ります。あつあつこんがりに、ワインは少し冷たい白を合わせるイメージ。では、パパッと作っていきましょう。
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「里芋とベーコンのかりかり」
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