てつがくフレンズ そのⅡ プラトン

哲学の面白さを伝えるため、古今東西の哲学者を美少女化した4コマ漫画『てつがくフレンズ』(PHP研究所刊)を9月20日に上梓した哲学書作家・飲茶氏が、元になった実在の哲学者たちを、美少女化したキャラクターと対比させつつ紹介していきます。少しでも哲学者が身近に感じてもらえれば、わーたのしーー!

◆西洋哲学の中心人物プラトン
生没年:B.C.427~B.C.347
出身地:ギリシャ


 かつて、ある哲学者が、古代ギリシャの哲学者プラトンについて次のように評しました。

「全ての西洋哲学は、プラトン哲学の脚注にすぎない」

  これは簡単に言うと、「西洋哲学とは、実はプラトンの哲学についてただゴニョゴニョと語っているだけにすぎないんだよ」ということ。 このことからわかるとおり、プラトンは西洋哲学におけるもっとも重要な中心的人物であると言えます。 だから、もし、みなさんが西洋哲学を知りたいと思うのであれば、まさにこのプラトンの哲学を一番最初におさえておかなければならないわけです。
 さて、そんなプラトンですが、彼は前回紹介したソクラテスの弟子に当たる哲学者です。 もともとは高貴な家柄の出身で、イケメンで、賢く、そのうえ運動能力はオリンピック級という、まったく隙のない完璧人間だったそうですが、ある日、街でソクラテスと遭遇。 ソクラテスの影響で哲学にドハマりし、すべてを投げ出してソクラテスに弟子入りしてしまいます。
 そのプラトンの代表的な哲学が、イデア論です。これはざっくり言うと、「『善』とか『正義』とかの概念(イデア)が、世界のどこかにホントに存在しているんだ」という考え方になりますが、もしかしたら、ちょっと神秘主義っぽく感じた人もいるかもしれません。でも、「善とは何か?」「正義とは何か?」を考えたとき、「そんなの人それぞれの思い込みだよ」と切り捨てるか、「いやいや、善はあるんだ! だから、みんなでそれについて考えよう!」と信じて探求するかで、本気度がだいぶ変わってきますよね。もちろん、伝統的な西洋哲学は、後者です。プラトン以降の西洋哲学者たちはみな、「善」「正義」「神」「真理」があると信じて、それをなんとか見つけ出そうと2500年もの間、思索を積み重ねてきたわけです。  
 つまり、まとめると、西洋哲学は、 「善や真理があると信じてそれを目指す」=「イデア論が前提」 という構図になっていて、だからこそ、プラトンの哲学が、西洋哲学の中心だと言えるわけなのです。

◆『てつがくフレンズ』のプラトンちゃん

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てつがくフレンズ 女の子の姿になった哲学者たちの哲学学園

飲茶,.,MAKO.,スタジオ・ハードデラックス
PHP研究所
2017-09-16

この連載について

初回を読む
女子の姿になった哲学者=てつがくフレンズ

MAKO. /飲茶

哲学の面白さを伝えるため、古今東西の哲学者を美少女化した4コマ漫画『てつがくフレンズ』(PHP研究所刊)を9月20日に上梓した哲学書作家・飲茶氏が、元になった実在の哲学者たちを、美少女化したキャラクターと対比させつつ紹介していきます。...もっと読む

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marekingu なぜ女子キャラ化した哲学者は『 #スマートニュース 12ヶ月前 replyretweetfavorite