キャンディーズがまさかの解散⁉ヤケになって作り出した”電線音頭”

昭和から平成の芸能界を駆け抜けてきた喜劇人・小松政夫。にぎやかで元気のあった時代を自ら振り返った半生記『時代とフザケた男』を特別連載。前回に引き続き、今や伝説となった『デンセンマンの電線音頭』が誕生したときの、びっくりエピソードを紹介。バラエティー番組『みごろ!たべごろ!わらいごろ!!』が開始したのにキャンディーズがまさかの解散宣言⁉

 追い込まれましたよねー、まずはキャンディーズの解散までどうするのですよ。そんな時に番組から突然企画が来たんですよ。「電線音頭という音頭があります。電線軍団を作ります、伊東さんが団長で、小松さんが司会、あとはハンダースとキャンディーズ、それとデンセンマンでお願いしますね」

 オンエア2週間前ですよ、アタシたちボーゼンとしましたねー、電線音頭って?デンセンマンって?伊東さんなんか何がなんだかわからなくなってポカーンとなってましたね。

 そこからですよ、伊東四朗の脅威の開き直り!ヤケになった40男の底力です。コスチュームとか設定はおまかせっていうか伊東さんに丸投げなので、伊東四朗は考えましたよね。プロデューサーもあきれるぐらいムチャクチャなバカやって、すぐに打ち切ってもらおうって。髪の毛はボサボサに逆立ててリボンつけて、電気で感電したようにしてね。ヒゲはダリみたいに頰っぺたまで伸ばして、眉毛のメークはうーんと濃くして。衣装はサーカスの団長風でピカピカの蝶ネクタイにキンキラキンのジャケット。「ベンジャミン伊東」の誕生ですよ、伊東さんこの時すでに40歳超えてました。アタシもスパンコールのキラキラタキシード着てね、司会の「小松与太八左衛門」に変身。何やってんだって話ですよ、伊東さん曰く「自分隠し」なんですって。

 あ、伊東さん何か弾け飛んだなって感じでした。アタシも狂ってたけど伊東さんはもっと狂ってた、シビレたなあ。電線音頭は実はもとネタがあってさ、土居まさるさんと桂三枝さんが司会の、『ドカンと一発60分!』っていう『みごろ!たべごろ!笑いごろ!!』の前の番組で桂三枝さんが「電線音頭」を歌って踊ってたんだよね、三枝さんが元祖だったの。番組内で「お!ジョーズ」ってコンビをアタシと伊東さんが組んでてさ、乱入してギンギラギンのジャケットにマイクで司会役になって「電線音頭」をコタツで歌い踊るっていうベースは一緒だったんだ。ちなみにデンセンマンのデザインは『仮面ライダー』の石ノ森章太郎先生だったなあ、なんだ発注してるじゃん、その時に詳細を教えてよ~。

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この連載について

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時代とフザケた男~エノケンからAKB48までを笑わせ続ける喜劇人

小松 政夫

昭和から平成の芸能界を駆け抜けてきた喜劇人・小松政夫。昭和の一時期、宴会芸は「デンセンマンの電線音頭」か「しらけ鳥音頭」でした。学校では子どもたちが机の上に登って小松政夫や伊東四朗のマネをして踊った時代。それは「小松の親分」こと小松政...もっと読む

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marekingu #スマートニュース 約1年前 replyretweetfavorite