SMAPはこの頃になると、デビュー時には想像もつかなかったほどの、多岐にわたる活躍を見せ始めている。
従来の「ドラマ班」「バラエティ班」路線はもちろん、木村がトーク番組に出たり、また中居が連続ドラマに挑戦したりと、あえて個性の境界線を越えるような仕事も受けるようになり、その度に彼らの存在はますますお茶の間へと浸透していく。
またグループとしてはレギュラーの「夢がMORI MORI」と同時進行で、冠番組「SMAPのがんばりましょう」(フジテレビ)が放送をスタート。毎週月曜から金曜まで放送される10分の深夜番組は、演芸、大喜利、ドラマ、歌、トーク、コントと日替わりでSMAPの様々な魅力を描く、アイドルとしては異例の内容になっていた。
プロデューサーは荒井昭博。放送はわずか5か月間だったが、それには意味がある。
「まさにSMAPに喜劇とお笑いを勉強させるお笑い芸人修業の実地教育のための場であった」