解散ライブ、僕見に行きましたよ。俺と香取くんと行ったのかな」

28年間のSMAPの活動とその思いを、数々の言動から振り返り、幼少期から三十代に至るまでのファンの女性の28年の歴史と共に纏めあげ、「アイドルとは、ファンとは何か」を問い直すアイドルとファンのノンフィクション書籍『SMAPと、とあるファンの物語』。本書を公開する連載、17回目。6人が人気になる一方、大スターは解散へ。ずっと「爽やかでまぶしい」グループであり続けようとした先輩を「2人」はどう見たか。

同じ1995年の、6月末。

 光GENJIのファンクラブ会員に、ジャニーズ事務所からある手紙が届いた。

「1995年・夏、彼らはそして同じような時代を支え続けてもらったみなさまと共に光GENJIを『卒業』します」

 1988年に『パラダイス銀河』で日本レコード大賞を獲得していた光GENJIは2年後の9枚目シングル『Little Birthday』でついにオリコン1位の連続記録が途絶えてしまうものの、次の『CO CO RO』『笑ってよ』では再び1位を獲得。ブーム以降もトップグループとして冬の時代のアイドル界を力強く支え続けていた。

 実は長年くすぶっていた後輩のSMAPがついに芽を出してもなお、1993年にリリースした22枚目の『BOYS in August』まで、初動売上はほとんど光GENJIの方が上回っているのだ。

 卒業の契機は凋落ではなく、メンバー自身の「変化」だった。

 話は光GENJI解散の前年にさかのぼる。

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SMAPの28年間の活動と、とあるファンの女性の28年間。決して交わることはなかった。でも、支えられていた。そんな両者の紆余曲折の歩みから見えてくる、アイドルの“意味”。アイドル文化が生み落とした新世代の書き手によるSMAPとそのファンのノンフィクション。

この連載について

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SMAPとそのファンの物語—あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど

乗田綾子

転校を繰り返し、不登校にもなってしまった。思い焦がれた上京は、失敗した。願ったとおりの現実を生きるのは、難しい。だけど――。小学校低学年から30歳に至るまで、とある女性の人生にずっと寄り添っていたのは、親でも彼氏でもなくアイドルだった...もっと読む

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コメント

elba_isola |小娘(乗田綾子) @drifter_2181 |SMAPとそのファンの物語――あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど 光GENJIの解散の真相、初めて知った。 https://t.co/dMXc7LXaDX 3年弱前 replyretweetfavorite

lady_buchi 光GENJIとTHE CHECKERS、時代を作ったグループの解散を見なきゃいけないと思った20の中居くんを思うと…。 3年弱前 replyretweetfavorite

bear_yoshi 「諸星によれば「全員が解散に異論はない」はずだったのだ」 3年弱前 replyretweetfavorite