「もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓」
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もうマツタケご飯はいらない!?
みなさまこんにちは。夏にロクな休みが取れなかったので秋こそ北海道へ行って大雪山に登るぞ~と思っていたら、彼の地ははや初冠雪の気配とか。ガーン……。歳も歳なんだから先延ばしは絶対あかんと強く肝に銘じたイナガキです。
さて今週もしつこく炊き込み御飯です。
と言いますのも、秋の炊き込み御飯といえば、これは絶対外せないのにまだご紹介していなかった逸品が。
そう、キノコの炊き込みご飯です!
秋に旬を迎える食べ物といえば、何と言ってもキノコではないでしょうか。
……とはいえですね、野生のキノコなど滅多にお目にかからぬ東京では、キノコといえば年中栽培されている工場製品ばかり。なのでありがたいことにキノコは年中安く手に入ります。秋になったからといって大量に出回ったり安くなったりするわけではありません。
でもやはり、あの独特の風味で「秋」を感じたいのが人情というものです。
というわけで、私の必殺技(ってほどでもないですが……)は、まずはキノコを干すこと!
夏のジメジメがようやく去り、カラリと晴れる秋の気候は干し野菜にはベストな季節と言えましょう。つまりはキノコは年中あれど、干しキノコを存分に楽しめるのはやはり秋なのであります。
で、干したキノコといえばシイタケが有名ですが、先日もオススメしたエノキのほか、エリンギ、マイタケ、シメジ、果てはナメコだってモノによっては干せるんです。もちろんどれも干し椎茸と同様、水で戻せば炒め物や汁の実など生のキノコと同様に使うことができます。
こうして一旦干しキノコにはまってしまうと、生のキノコが何となく物足りなくなってきてしまうんですよね。それほど味が断然濃い! キュッキュッとした食感もいい!
そしてこれを炊き込みごはんにすると、さらにその差が際立ちます。ご飯が淡白なぶん、干したキノコ独特のしっかりした旨味と香りがご飯全体にふわあっと広がって、頭の中に紅葉の景色が広がってくる。「ああ秋だ~」という気分がマックスに達するのです。
……あれ? これって何かの時の感じに似ているなあ……。
そうだ! マツタケご飯を食べた時の気分だ!
干しキノコご飯のおこげがまた最高
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