残念なのは、頭が良いのに「コミュニケーション能力」が低い人【第20回】

家庭、学校、職場……多くの場所で求められる「コミュニケーション能力」。「空気を読む力」「人付き合いのうまさ」など、さまざまな解釈をされながら、その有無に悩む人が近年とても増えているようです。
好評発売中の書籍『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』(日本実業出版社)より、さまざまな角度から「コミュニケーション能力の正体」や「身につけ方」をお伝えします。

企業が、採用面接で「コミュニケーション能力」を最重要視することは正しい。なぜなら今は、「コミュニケーション能力」の高い人物が公私にわたり非常に得をする時代だからだ、という話はした。

実際に、顧客との折衝、人脈の獲得、学業におけるコラボレーション、果ては恋愛におけるパートナーの獲得まで、さまざまなところで、相手の気持ちを汲み、適切な発言と行動を選択する「コミュニケーション能力」が必要とされる。

人間の三大能力は、身体能力、知力、そしてコミュニケーション能力だ、と言う人もいるくらいだ。

だが逆にいえば、「コミュニケーション能力」の低い人にとっては大変厳しい時代ともいえる。「コミュニケーション能力」を駆使して有利に立ち回る人物がいる一方で、頼れる人が少ない、相談できる人がいない、友だちがいない、と人間関係のネットワークから排除さ れ、身動きがとれなくなる人が大勢いる。

彼らは助けを求めることもヘタだが、助けてくれようという人とすら、うまくコミュニケーションがとれず、孤立を深めていく。

そして、しばしば、「貧困」「失業」あるいは「人間関係の破綻」などの深刻な事態を引き起こす。しかも、これらの状況は、周囲の人々が救ってあげることが非常に難しい。なぜなら「コミュニケーション能力の低さ」は自覚が難しいからだ。

言い換えれば、「コミュニケーション能力が低い人は、それを自覚できないからこそ、コミュニケーション能力が低い」ともいえる。

私の知る範囲だけでも、知的能力が高く学歴もよいのだが、著しくコミュニケーション能力の低い人物が数名いる。

そして、彼らに共通する課題は「伸び悩み」である。それなりの成果は出すのだが、それらはすべて「まあまあ」という程度に留まってしまう。

彼らは知的能力や学歴が高いがゆえに、なおさら「正当な評価を受けることができていない」とギャップに悩む。

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仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

安達裕哉

「空気を読む力」「人付き合いのうまさ」など、さまざまな解釈をされながら、なんとなく求められる「コミュ力」の本質とはいったい何なのか? 150万人を読者にもつ人気サイト『Books&Apps』...もっと読む

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OutcenterYOSSHI 頭が悪いとバカにされがち、見下されがち。だからといって、頭が平均よりも良いと見なされると、でもコミュ力ないんだよね、とか言われる。 結局どうあっても、めっちゃ尊敬か残念としか判断できないのが人間だ... https://t.co/wt2vsmKWBU #NewsPicks 2年以上前 replyretweetfavorite

suguruko "コミュニケーション能力の本質は「自分自身を俯瞰する能力」である。 " 2年以上前 replyretweetfavorite

tech310510 どうぞ https://t.co/UzZsmVB4RG 2年以上前 replyretweetfavorite

hkc_27 今は「コミュニケーション能力」の高い人が得をする時代 https://t.co/u8EZ76atjN #スマートニュース 2年以上前 replyretweetfavorite