最後に微笑む小池百合子
小池百合子は、記者やキャスターからの質問に答えた後、最後に微笑むことが多い。微笑みで終わる。その微笑みが「情報優位なのはコチラですからね」とのアピールになっているわけだが、あなたやあなたの党のことを尋ねているのだから、あなたが情報優位なのは当然である。私が今晩ラーメンを食べようと思っているのか、カレーを食べようと思っているのか、それは当然、誰よりも私が知っている。
それなのに、かしずく側近たちに「でも、天ぷらもお好きでしたよ」なんて言わせておきながら、ラーメン屋の入口までカメラを追いかけさせ、「場合によっては、チャーハンを食べるかもしれません。では。」と微笑んでお店に入っていくのが小池百合子である。いつも微笑みで終わるから、男社会に颯爽と挑んでいくこの人の余裕って素敵、と思う人が出てきているのだろうが、実に安易な戦略である。
ワイドショーのトップニュースに君臨するために
安倍晋三がFacebookで信奉者からの礼賛を浴びることを日々のエネルギーにしたり、橋下徹がTwitterで定期的に激高することで注目を確保したりしてきたのと比べ、小池は徹底的にテレビを意識している。「いいね!」や「リツイート」で自分の人気を〝メディアミックス〟してきた人たちとは異なり、とにかくワイドショーのトップニュースに君臨することに力を注ぐ状態が続く。