京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う名著ベスト50を選んでみた。
あの、書店スタッフとしてこんなこと言うのもどうかと思うんですけど、ぶっちゃけ、本読むのってめんどくさくないですか??
借りるのでないかぎり、ネットやテレビみたいに無料じゃないし。眠たいときに読んでると寝ちゃうし。肩こりも酷くなるし。(これは私だけ?)
だけど、読む。読んじゃうんですよね。
私は、本を読むのがめんどくさいけど大好きです。
なんでかというと、今まで本に、たくさん励まされてたくさん教えられてきたから。生きててよかったって思うくらい、死ぬほどおもしろい本に出会ってきたから。
読むことで人生をつくってきたんだと思うから。
そこで、今回は、これを読んだらあなたの人生を狂わせてしまうかもしれない……! と思うほど、衝撃的でおもしろい本を選んでみました。
『人生を狂わす名著50』という大仰なタイトルになってますが、大げさでもなんでもなく、私はこの50冊に対して「まじ名作、ほんとに名作、こんな名作ばっかり続けて読んだら絶対人生狂う」と真剣に思っています。
本を読んで、あなたの人生、狂わせてみませんか?
完全版【京大院生が選んだ、「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う名著ベスト50】
1/50『高慢と偏見』ジェイン・オースティン
― 人生の「笑い飛ばし方」がわからなくなったあなたへ
世界でいちばんおもしろい古典小説。実は、月9ドラマも今時放映しないくらいベタベタなラブ・コメディなんです。
2/50『フラニーとズーイ』J . D . サリンジャー
― 世に溢れかえる承認欲求にうんざりしているあなたへ
止まらない自己愛や承認欲求との距離の取り方を教えてくれる、アメリカ大学生の青春文学。
3/50『眠り(『TVピープル』所収)』村上春樹
― 村上春樹をまだ読んでいないあなたへ
世界の村上ブンガクの傑作短編。(私のように)なかなかほかの村上春樹作品を受けつけなかった人におすすめです!
4/50『図書館戦争』有川浩
― 新しい仕事や新生活を始めた「新人」さんへ
「組織としての正義」と「矛盾に葛藤しながら戦う主人公」。読むたびに励まされ、背筋の伸びる最高のエンタメ小説!
5/50『オリガ・モリソヴナの反語法』米原万里
― 「語られない歴史」が好きなあなたへ
私が「全人類」におすすめする本を挙げるとしたら、この本を挙げる。「歴史」と「文学」の間にある傑作です!
6/ 50 『スティル・ライフ』池澤夏樹
― 都会とか現代とか、「忙しさ」にちょっと疲れたあなたへ
透明感ってこういうことか。精神的な何かのチューニングをするために、「文章」で「自然」と出会うことのできる物語
7/50『人間の大地』サン= テグジュペリ
― 手の届きそうにない何かに出会ったことがあるあなたへ
あなたの人生を狂わすほどの「憧れ」に出会う一冊。命よりも大事な何かに取り憑かれてしまった人が見た景色とは。
8/50『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド
― この世のロマンチストな男の人全員へ
憧れは手にした途端消えてしまう。それでも……。全世界の男のロマンを結晶させたアメリカ文学史にかがやく華麗なる一冊。
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