なぜ男はずるいのか? ギャツビーを読めば、答えがきっと分かる。

京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う名著を選んでみた。8作目は「英語で書かれた20世紀最高の小説」第2位にも選出された『グレート・ギャツビー』。憧れの女の子が欲しい、自分がいちばん強いっていう称号が欲しい…。「男の人の中の男の子」の目を覚ましてしまう怖ろしい一冊。明日発売!『人生を狂わす名著50』より特別連載。作家、有川浩も推薦! →公開は毎週木・金です。

この世のロマンチストな男の人全員へ

『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド
(中央公論新社)初出1925

スマートな晩年 VS 向こう見ずな青春

憧れは手にした途端消えてしまう。それでも……。全世界の男のロマンを結晶させたアメリカ文学史にかがやく華麗なる一冊。#アメリカ文学の傑作 #Modern Libraryの「英語で書かれた20世紀最高の小説」第2位に選出 #狂乱の20年代 #村上春樹も絶賛  #映画化(ディカプリオがなかなかハマっていた)舞台化もあり #「アメリカって結局こういう国だよなァ」としみじみ思う一冊


 世界中の男の人の「人生を狂わせた本ランキング」のトップはこの小説じゃなかろーか、と私は本気で思います。
“The Great Gatsby”……このいささかカッコよすぎるタイトルに人生をくらっと転覆させられた人、いるでしょう? ほら、私は知ってますよ。あなたのことです。あなた。ねえ、ほら。
 小説の舞台は「狂乱の20年代」、1920年代のアメリカ。主人公ニックが引っ越してきた先で出会ったのは、夜な夜な狂ったように開かれる、豪勢なパーティー。

隣家からは、夏の夜をとおして音楽が流れてきた。青みを帯びた庭園には、男たちや娘たちがまるで蛾のように集まって、ささやきや、シャンパンや、星明かりのあいだを行きかった。

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三宅香帆の文学レポート

三宅香帆

『人生を狂わす名著50』(ライツ社刊)著者、三宅香帆による文学レポート。  ふと「いまの文学の流行りをレポート」みたいな内容を書いてみようかなと思い立ちました! なんとなく、音楽や映画だと「ナタリー」みたいな流行をまとめる記事っ...もっと読む

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コメント

kondow 誇大妄想的で俗物なのに、その芯の部分は限りなくピュアで、燃え尽きながら破滅していった。それと引き換え世界は下衆どもばかりだ。。 ギャツビーとその他の人々とのコントラストの描き方が良いところなのでは。 https://t.co/XpoHLnzXbc 1年以上前 replyretweetfavorite

nerospecchio111 "The Great Gatsby"学生の頃に英語で買ってそのままになってる。。。 読んでみるか。 1年以上前 replyretweetfavorite