この世のロマンチストな男の人全員へ
『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド
(中央公論新社)初出1925
スマートな晩年 VS 向こう見ずな青春
憧れは手にした途端消えてしまう。それでも……。全世界の男のロマンを結晶させたアメリカ文学史にかがやく華麗なる一冊。#アメリカ文学の傑作 #Modern Libraryの「英語で書かれた20世紀最高の小説」第2位に選出 #狂乱の20年代 #村上春樹も絶賛 #映画化(ディカプリオがなかなかハマっていた)舞台化もあり #「アメリカって結局こういう国だよなァ」としみじみ思う一冊
世界中の男の人の「人生を狂わせた本ランキング」のトップはこの小説じゃなかろーか、と私は本気で思います。
“The Great Gatsby”……このいささかカッコよすぎるタイトルに人生をくらっと転覆させられた人、いるでしょう? ほら、私は知ってますよ。あなたのことです。あなた。ねえ、ほら。
小説の舞台は「狂乱の20年代」、1920年代のアメリカ。主人公ニックが引っ越してきた先で出会ったのは、夜な夜な狂ったように開かれる、豪勢なパーティー。
隣家からは、夏の夜をとおして音楽が流れてきた。青みを帯びた庭園には、男たちや娘たちがまるで蛾のように集まって、ささやきや、シャンパンや、星明かりのあいだを行きかった。
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