ギターを弾けるようになる前に曲ができた
——はじめに、小林オニキスさんの音楽遍歴を教えてください。
聴くほうは小学生くらいからでしたね。父親が車の中でラジオを聴いていてそこで流れる音楽をよく聴いていました。あとは、子ども向けのテレビ番組の中でジングル的に使われている洋楽みたいなものを聴いて「これは誰の曲なんだろう」と気になっていて、それが「ビートルズの曲だ!」と気づいてから、そういった音楽にさらに耳を傾けるようになりましたね。
——音楽をやろうとしたきっかけは?
高校に入る前までは、音楽をやる人は特殊な能力の持ち主の方ばかりだと思っていたんです。なので、音楽は聴くもんだと思っていて、やるもんだと思わなかったんですよ。
でも、高校に入ってから、ふと「なんかやれそうだな」と思ってエレキギターを買ったんです。
——軽音部に入られたんですか?
いえ、高校の時には軽音部とかがなかったんですよ。周りの友だちにもそういうことをしている人がいなくて……。僕は三重県出身なんですが、僕が生まれ育ったところは、近くに楽器屋とかがまずないんですよ。
なので通販でギターを買いました。それでギターを練習していたんですが、ギターをきちんと弾けるようになる前に、オリジナルの楽曲を作り始めちゃったんですよ。
——それは歌いながら適当に?
そうですね。コードとかもよくわからないけど、なんか鼻歌的なもので出るようになってきて。
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