マリメッコやムーミンのファブリックも手掛ける日本人女性デザイナーの物語

「海外で生活するってどういうことだろう?」「海外で活躍している人ってどんな意思決定をしてきたんだろう?」----海外で生活をしている、あるいは活躍している人達の情報やスタイルって、意外と分からないものです。実はリアルな体験談が聞きたい。今回、実際に移住し仕事をしている20人に、リアルな生き方を聞いたインタビュー書籍『日本を飛び出して世界で見つけた僕らが本当にやりたかったこと』が、発売されました。
 日本人初のインディ500優勝を成し遂げた佐藤琢磨さんを始め、クリエイター、事業家、アーティスト、宣教師などなど、世界各地のユニークな生き様をご紹介します。 cakesでは発売にあわせて、その中の5名の方の記事を特別公開。 今回はあのマリメッコやムーミンのファブリック デザインも手がけたという、フィンランド在住の日本人テキスタイルデザイナー島塚絵里さんの物語をご紹介します。

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島塚絵里 Eri Shimatsuka

職業:テキスタイルデザイナー、コーディネイター、執筆家

AGE:37歳、HOME:フィンランド ヘルシンキ、HISTORY:在芬歴10年、FAMILY:夫、子ども1人

<PROFILE>1979年生まれ。東京都出身。津田塾大学学芸学部国際関係学科を卒業後、東京や沖縄で英語の教員を務める。2008年ヘルシンキ芸術大学(現アールト大学)に合格し、テキスタイルアートを学ぶ。2010年よりマリメッコ社アートワークスタジオにてデザイナーとして勤務。その後、フリーランスに転身。2016年にフィンランド人と結婚。現在は子育て中心の生活を送りながら、様々な創作活動をおこなっている。

マリメッコとの取り組みはもちろん、ムーミンとのコラボも実現しました

 北欧、フィンランドを代表するファブリック・メーカー、マリメッコ。鮮やかな色と大胆なプリント柄でデザインされたプロダクトは、誰もが“ハッ”とする美しさを持つ。日本でもかなり人気のあるブランドだ。そんなマリメッコのファブリックをデザインした日本人がいる。名前は島塚絵里(しまづかえり)。フィンランドで、主にテキスタイルのプリントデザインをするフリーのデザイナーとして活躍している。

「今はマリメッコやサムイというブランドに柄を提供したり、日本国内だとキッピスというブランドのプリントデザインをしています。あとはコッカという会社からピックサーリというテキスタイルブランドを手掛けていまして、2016年からムーミン×Eri Shimatsukaのコラボレーションも担当しています」

底抜けに明るく、会話の端々に笑い声が入る。デザイン以外にも彼女のその朗らかな性格を活かし、「ブルータス」や「リンネル」などの雑誌のコーディネイトの依頼や、マリメッコやアラビアなどのメーカーのデザイン関係の執筆もこなす。そんな島塚とフィンランドとの出会いは古く、中学生の時に訪れたことがきっかけだった。

「CISVという国際交流の団体があり、その年はフィンランドと日本の間のホームステイプログラムがありました。そこで、たまたま“ホームステイの欠員が出た”ことがきっかけで、急遽私が行くことになりました。当時はフィンランドといってもサンタクロースが住んでいるというイメージしかなかったのですが、夏休みの1カ月間を過ごすことになったんです」

初めての海外だったが、白夜の森の中で遊んだり、セーリングに行ったりと、日本と異なる暮らしを体験し、“忘れられない夏”になった。

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日本を飛び出して世界で見つけた僕らが本当にやりたかったこと

森美知典

本書は日本初のインディー500制覇の偉業を成し遂げた佐藤琢磨氏をはじめ、ミシュラン星レストランオーナシェフ、宣教師、事業家、クリエイター、アーティスト、ラッパーなど、海外で活躍している新しい価値観を持った日本人の意思決定の背景や思い、...もっと読む

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marekingu #スマートニュース 2ヶ月前 replyretweetfavorite

jitsumu_1hen 「日本を飛び出して世界で見つけた僕らが本当にやりたかったこと」のcakes連載記事が更新されています♪今回は 3ヶ月前 replyretweetfavorite