人生で1人でも多くの味方を作るための、超シンプルな質問ルール

質問を制する者は人生を制す――その極意を、“お悩み”別にビジネスコミュニケーションの達人が解き明かす連載の第3回。今回のお悩みは、ごく普通の質問をしただけなのに、なぜか相手がタジタジと後ずさり、まともな答えを返してくれないケース。いったい、何が問題だったのでしょうか?

素朴な質問をしただけなのに、相手が逃げ腰に!
いったいなぜ??

 連載第1回ではなかなか契約が取れなかった後輩くんですが、その後、いくつか契約を取ってくるまでになり、あなたもホッとひと安心。
 ……しかし、喜んだのもつかの間。
 ある日、またしてもションボリとした後輩くんが「A社の件、契約をキャンセルされちゃいました……」と報告してきました。

 驚いたあなたは、思わずこう尋ねます。

「え? 契約落としちゃったの? なぜ?

 あなたとしては、どんなトラブルがあったのか、素朴に事情を聞きたいだけ。ところがションボリくんは「ぼくにもよくわからないんです。なんか先方からクレームがあったみたいで……」と半泣きです。
 どうすれば、状況を聞き出すことができるのでしょう?

ひたすら「なぜ」でたたみかけていませんか?

 ションボリくんがなぜ契約を落とすことになってしまったか、なんとか状況をさぐろうとするあなた。
 しかし、ションボリくんはアタフタするばかりで、まともな答えが返ってきません。
 「せっかく助けてやろうとしているのに……」と、ついイラッとしてしまったあなたは、さらにこうたたみかけます。

 「なぜそんなことになったかって、聞いてるんだよ!」

 するとションボリくんは、タジタジと後ずさって、ついになにも答えられなくなってしまいました。

「なぜなぜさん」は相手のストレスになる!

 ここでもう一度、あなたの質問を見なおしてみましょう。
 「なぜ契約を落としたのか?」「なぜそんなことになったのか?」
 ……いかがでしょう? どちらも「なぜ」で始まっていますね。
 実はこの「なぜ」こそがトラブルのもと。
 「なぜ」を安易にくりかえす「なぜなぜさん」は、相手にとんでもないストレスをかけてしまうことがあるんです

 「なぜ」で始まる質問は、単純に見えて、実は「どんな答えが求められているのかわかりづらい」場合があります。
 例えば、誰かからこんな世間話をふられたとしましょう。

 相手  「藤井四段が29連勝したそうですね」
 あなた「すごいですよね」
 相手  「なぜそんなに強いんですかね?」
 あなた「さぁ……天才なんじゃないですかね」
 相手  「ふーむ。天才ってなぜ生まれてくるんでしょうね?」

 ……「そんなこと知るか〜‼」と叫びたくなりませんか?(笑)
 そもそも、相手が何を聞きたがっているのかがよくわかりません。
 藤井四段の戦術について知りたいのか、あるいはどんな勉強をしてきたかを知りたいのか、はたまた「天才の定義」を知りたいのか……。

 このように「答えるべきポイントがわからない」質問は、相手に大きな負担をかけてしまいます

「懐中電灯型」のなぜを「レーザーポインター型」に変換!

 ションボリくんがあなたの「なぜ」に答えられなかったのは、「質問から、答えるべきポイントが見つけられなかった」から。
 このようなときは、「質問のポイント」をしぼる必要があります。つまり、懐中電灯のように広がった光を、レーザーポインターのようにしぼりこむんです。

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超一流 できる人の質問力

安田正
マガジンハウス
2017-10-19

この連載について

初回を読む
超一流 できる人の質問力

安田正

私たちの日常会話は「質問」であふれています。「有休とっていいですか?」と、上司にお伺いを立てるのも、「この商品を買ってくれませんか?」と、顧客に営業するのも、「結婚してくれませんか?」と、恋人の気持ちを確かめるのも、すべて質問。「聞き...もっと読む

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msmsm_msm 元夫が雑談でも「なぜ?」「なぜ?」責めする奴だった。そんなの知らないよ!と言ったら「なんで怒るの!聞いてるだけなのに!」と逆切れ。 12日前 replyretweetfavorite