みんな、人の話を聞いてない! たった1つの気づきで適応障害を克服した
藤野 まずは大学時代に遡ってお話をうかがいたいのですが、山田さんはどんな学生だったんですか?
山田 ごく普通の大学生でしたね。しかも、入学して2年くらい、適応障害みたいなものを起こしていました。
藤野 そうだったんですか! やる気がでないとか、そういう感じだったのでしょうか。
山田 気分がすぐれない、朝は起きられない、でも体調が悪いわけではない。休学するほどひどくはなかったので、ぐずぐずと登校し続けていました。友だちもできるのですが、なんだかうまくコミュニケーションできないなと感じていました。そんな状態が2年近く続いた頃、急に原因がわかったんです。
藤野 おお、それはなんだったのでしょう。
山田 コミュニケーションのスタイルが、地元の福島と東京であまりにも違うということに気づいたんです。端的に言うと、誰も相手の話なんか聞いてない、だけどそれでいいんだ、ということ(笑)。
僕の生まれ故郷の福島のコミュニケーションは、まずとてもゆっくりしています。そして、相手のしゃべったことを聞いて、内容を理解してから、話すことを考えて口に出すのが普通です。ところが、東京でそれをやると、どうもうまくいかないんです。
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