「スポーツの秋」。一番ブスに似つかわしくないところでギャップ萌え
夏も終わりである。
しかし、前にも書いたような気がするが、季節を感じているようではブスとして未熟だ。
これから食欲の秋になり、どうせブスは太るんだろうと思われているかもしれないが、秋の力を借りないとデブれないようではブスとはいえない。
部屋から出ず、イベント事を完無視し、一年中彩度の低い服を着て、季節を殺す。これが四季のある日本に生まれてきた「ヤマトブスシコ」としての、たしなみである。
だが、いきなりはりきり出すのもブスのチャーミングなところだ。普通のブスだと、春とか夏前、クリスマス前などにしか、はりきれないものだが、徳の高いブスになると痙攣発作的にいつでも突然はりきれる。
ともかく「季節に左右されないブス」こそが理想だ。というわけで、突然はりきろうじゃないか、「秋」を。
秋というのは地味にみえるがやれることは多い。むしろ、夏の燃えカスになっている連中に差をつけるチャンスだ。かといって、食欲の秋では芸がないし、読書の秋も部屋に自己啓発本が増えるだけである。ここは、スポーツの秋でいきたい。一番ブスに似つかわしくないところも、ギャップ萌えでさらに高得点だ。
しかし、「潔さ」だけなら誰にも負けないブスである。美容とか健康とか「心身の向上」みたいな動機ではとても運動など続かない。
オシャレなジャージを厳重に保管するだけの秋になってしまうのは目に見えているし、そのジャージは来年にはもう着られなくなっている。どうしても新しいジャージでモチベを上げたいなら、ツーサイズは上のものを買った方がいいだろう。先を見越す慧眼もブスには必要なのだ。