1990年4月、光GENJIの弟分として売り出し中のアイドルグループ・SMAPは、「所さんのまっかなテレビ」(日本テレビ)という新番組にレギュラー出演することが決まった。
それは先日まで「歌のトップテン」が放送されていた枠だった。
当時の雑誌にはこうある。
「今度は、所ジョージ、伊東四朗、清水ミチコら、その道の芸達者たちに混じって、バラエティー界にも旋風を巻き起こそうって魂胆。手始めに、6人で『ガハハハハ』と大爆笑の特訓中です」
「新番組では突撃レポートのコーナーをやるんですが、気合い一発頑張って、たくさんの人に顔を覚えてもらいたいなあ」
しかし意気込みもむなしく、同番組はわずか3か月で終了した。このコメントの直前にはこんな一文も載っていた。
「この春からは〝SMAP6人〟としての仕事がぐーっと増えるらしいんだ」
2か月後、今度はテレビ東京で始まるSMAPの新たなレギュラー番組「ヤンヤンもぎたて族」のオープニング撮影が行われる。
「歌番組が少なくなってるので、歌もモリだくさんの番組が登場したのがうれしい」
草彅がそう語る同じ雑誌のインタビューで、当時13歳の香取はこんな話をしている。