美女入門

さすが、銀座の超高級クラブのホステス

anan連載の名物エッセイ「美女入門」。シリーズpart15となる最新刊『美女は飽きない』もおかげさまで絶好調! 林さんのパワフル・エッセイの原点を探るシリーズ、今回は「美女入門」part8『美は惜しみなく奪う』(文庫発売中)から、2006年の1編「おミズコースと政治家コース」。美女入門者から見た最高位に君臨する美女の生態とは。男どころか政治経済、国家も動かす恐るべきパワーを秘めているようです。

 先日、お金持ちの知り合いが、銀座の超高級クラブに連れていってくれた。

  1.  高級も高級、座っただけで、ひとり五、六万は取られるところ。このクラスになると、 ホステスさんが本当に綺麗だ。もっと下のクラスのクラブだと、最近はホステスさんがどうっていうこともない。顔もふつうだし、着ているものもイマイチ。OLさんがバイトでやっていたりすることも多く、話が全然盛り上がらない。こっちが気を遣って笑わせたりしている。

 が、この超高級クラブのホステスさんは美形だけれども品がある。みんなお化粧が薄くて、素肌の美しさや顔立ちのよさがかえってよくわかる。着ている和服やドレスも高そうでセンスがいい。おまけにみんな頭がよくて、私の本なんかもよく読んでいてくれて(いるフリも出来て)、すっかり嬉しくなってしまうではないか。

「あーあ、本当に楽しかったよねぇ」

 私は一緒に行った友人に言った。 「私さ、時々クラブ誘われても、女だから行っても楽しくないって思って、たいてい断ってきたけど、やっぱりこのクラスだと楽しいよねー。眼福っていうか、ああ、いいもの見せてもらったっていう感じ」

 超高級クラブだから、向こう側には有名政治家や財界の方が座っている。その中をひらひらと美しい女性たちが立ったり座ったりしている。

 それを見てつくづく思った。

「あー、私も若い頃、いっぺんでいいから銀座のホステスさんになってみたかったヮ」

 この頃私の男友だちたちは、六本木のキャバクラによく行くみたい。ホステスさんたちが銀座みたいに気取ってなくて、すごく楽しいんだそうだ。しかし私は、ああいうシロウトっぽいのは興味がない。やっぱりプロ中のプロといえる、銀座のホステスさんでしょう。それも超高級のね。なんかさ、女の価値がぐーんと上がるような気がします。

 もしなれたら財界のジュニアとつき合って、不倫の恋に苦しんだり、芸能人を恋人にしたりと、そちらの方もゴージャスな青春をおくる。こんなのいいよなあ。

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美女は飽きない

林真理子
マガジンハウス
2017-06-22

この連載について

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美女入門

林真理子

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コメント

moxcha 雰囲気も思考もどっかで見たと思ったら、はあちゅうだ! 2年弱前 replyretweetfavorite

kuro9006 一度でいいから見て見てみたい世界!! 2年弱前 replyretweetfavorite