ぬか床さまにおすがりして暮らす
みなさまこんにちは。東京はようやくの太陽のお出ましでやっと梅干しを干せると思ったら、どんぴしゃりのタイミングで長期出張! 貴重な機会を逸したのはやはり日頃の行いが悪いせいでしょうか……。
さて本日は、ぬか漬けの話題です。
冷蔵庫を持っていない私にとって、ぬか床は文字どおりの「生命線」です。
というのも、冷蔵庫がなければ原則としてその日に食べるものはその日に買えばいいんだが、一人暮らしなので全部は食べきれないことも少なくない。
で、その場合の保存方法は……
○干すか
○漬けるか
の二つしかありません。
とはいえ、この2つというのがなかなかに完成された組み合わせなのでした。
というのも、野菜も魚も基本的に干せば保存できるのですが、唯一の弱点が「湿気があるとカビる」ということ。
なので今年の東京の夏は本当にキツかった!
特に8月! まさかの連日のジトジト雨続き。それゆえ干すという手段はしばし封印するしかなかったのです。我が家定番の「干し野菜味噌汁」の具も、連日市販の「干しワカメと麩」ばっかりに……。まあワカメも麩も好きなのでいいんだけどね……。
というわけで、「余った野菜はベランダのザルへ」といういつものコースはしばし途絶えることに。
ですが……なーに、それでも全然困ることなんかなかったのでありました。
「余った野菜はぬか床へ」。それで全然オッケーなんですから。
何しろ夏はぬか漬けの季節。温度が高いのですぐに浸かるし、キュウリやナスなどの夏野菜はぬか漬けにピッタリです!
というわけで、今年の夏はやたらとぬか漬けを食べまくることになり、おかげで「快腸」この上なし。例年は猛暑になると胃腸の働きが鈍ってくるのですが、今年はそれもほとんどなく。ぬか漬けの素晴らしさを改めて実感しております。
とはいえですね、「ぬか漬けやってます」というと、ほとんどの方が「えらいねー」とおっしゃいます。まして、冷蔵庫がないのにそんなことできるのか、大丈夫なのかと驚かれることが多い。つまりは「ぬか漬けは面倒」「私にはとてもムリ」と思っている人が実にたくさんおられるのです。
うんうん。わかりますよ。ぬか床は「すぐダメになってしまう」イメージが強いんですよね。私もずっとそう思ってました。
でもね、大丈夫なんです!
ぬか床は冷蔵庫がない時代の発明
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