先輩の田原俊彦はかつて、高校1年生の時にジャニーズの合宿所でジャクソン・ファイブの『I Want You Back』を見たことで運命が決まったという。
「高校一年生の秋、ジャニーズの合宿所で初めてジャクソン・ファイブのマイケル・ジャクソンに『出会った』。まだ、当時はVHSもベータもない時代で、ジャニーさんが持っていたオープンリールのテープから映し出されるその映像は衝撃的だった。それ以来、マイケルに僕は完全に参ってしまったのだ。それは恋に堕ちたとでも言おうか」
そして少年隊の東山紀之も、マイケル・ジャクソンが踊る姿に出会って、何もかもが変わったと語る。
「そう、この衝撃は忘れもしない、小学三年生でブルース・リーを初めて見たときと、同じものだ。十三歳の僕を震えさせたのは、マイケル・ジャクソン、その人だった。ジャニーさんがアメリカから取り寄せたビデオを、合宿所のリビングで、トシちゃんたちと見ていたときである。上へ上へと躍動するスレンダーな肢体が目に飛び込んできた。そのあまりのカッコよさに言葉を失った」
そんなマイケルのステージを、SMAPと井ノ原はジャニー喜多川の用意したチケットで、しかも最前列で観ていたのである。
その距離は井ノ原によれば「汗がかかった」。
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