メタボ検診をすり抜ける裏ワザ?

健康診断でウエストのサイズを測る瞬間、「メタボ判定」を気にしてついついお腹をへこませようと力んでしまう人もいるようですが、じつは呼吸次第でメタボリック・シンドロームの基準値を越えないようにする裏ワザがあるようで……? 今回もテーマは引き続き「呼吸システムの謎」。しゃっくりの止め方は? 肺に穴があくとどうなる? 医療小説の奇才・久坂部羊さんが、知っているようでよく知らない肺の仕組みに迫ります!

メタボ健診をすり抜ける裏ワザ

呼吸には、「腹式呼吸」と「胸式呼吸」があります。息をするときに、腹で吸うか、胸で吸うかのちがいです。

腹式呼吸では、横隔膜を引き下げるので、吸うときに腹が出て、吐くときに腹がへこみます。胸式呼吸では、逆に胸を広げるので、吸うときに腹がへこみ、吐くときに腹が出ます。メタボ健診でウエストを測るとき、「思い切り息を吸ってー、吐いてー」と言われ、吐いた瞬間に測られます。思い切り吸うと、胸が広がって胸式呼吸になり、吐いたときに腹が緩み、油断したところを測られるのです。だから意識して腹式呼吸だけにすれば、吐いた瞬間に腹がへこみ、もっともウエストのサイズが小さい状態で測ってもらえます。

メタボ健診は、2008年4月にはじまった制度で、40~74歳の人が対象です。目的は生活習慣病を減らし、脳梗塞や脳出血などの患者が増えるのを防ぐことにあります。それは医療費を抑えるためです。

しかし、この制度には、当初からさまざまな問題が指摘されていました。

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コメント

syoujinkankyo  しゃっくりの止め方…めもめも。 1年以上前 replyretweetfavorite