超男根主義の妻が女に生まれてきたことには意味があるはず

子育ては、この世で一番ハードでクリエイティブなワークだ! 無頼のハードボイルド作家である樋口毅宏さんが、いつのまにか専業主夫になってしまった男の子育て日記『おっぱいがほしい』を特別掲載します。 美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛んだ奥さまを〝満足させ〟つつ、あらゆる家事と育児を「完璧に仕切る」ファンキーな毎日のはじまりです。

2016年12月17日

 このところ一文に離乳食だけでなく、僕と妻の夜ご飯と同じものも食べさせている。

 この日もほうれん草のおひたし、ポテトサラダ、大根の煮物、天ぷらなど、面白いようにパクつく。幸い、食べ物のアレルギーはないけど、問題は僕も妻も自分の箸で、一文にご飯をあげていることだ。

 いけないんですよね?

 虫歯って菌だから、親が使った箸ではなく、本人しか使わない箸で食べさせれば、虫歯ができないのに。

 そう遠くない未来、頬に手を押し当てて、ギャーギャー泣き声を上げる一文の姿が目に浮かぶ。

 ヤバい。あしたからちゃんと一文専用の箸でご飯をあげよう。ダメ。ゼッタイ。

12月18日

 単身で東京出張。又吉直樹さんと加藤シゲアキさんの番組「タイプライターズ」に出演。「笑っていいとも!」で有名な新宿のスタジオアルタの跡地で収録。現在はライブハウスになっているんですね。

 何を喋ったか思い出せない。自分が出演したものは見ない、聴かない。恥ずかしいから。

 久し振りの東京だが、日帰りで京都に戻る。

 一文に会いたい。

12月19日

 早朝、起床するなり妻がシャワーを浴びている。昨夜は風呂に入っているし、この後すぐに寒い外へと出ていくのに。

「おしっこ漏らしたん。ナイショやで?」

 そうだな。黙っとく。

12月20日

 ちょっと洟が出ていたが、一文を予防接種に連れていく。

 ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオの四種混合、インフルエンザウイルス、小児肺炎球菌の三種類。

12月21日

 そしたら翌朝三七・八℃で保育園休み。無理をさせちゃったかなあ。反省。

 でも昼からは平熱に戻って、ご飯も普通に食べた。大丸デパートの屋上で遊び、昼寝もいつも通り二回。

 胸を撫で下ろす。

12月24日

 クリスマスに妻が連続ツイート。

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おっぱいがほしい!—男の子育て日記

樋口毅宏

子育ては、この世で一番ハードでクリエイティブなワークだ! 無頼のハードボイルド作家である樋口毅宏さんが、いつのまにか専業主夫になってしまった男の子育て日記『おっぱいがほしい』を特別掲載します。 美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏...もっと読む

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