ゾンビ10番勝負

こんなところにゾンビかよ

近年、ゾンビをテーマにした書籍が多く出版されています。ゾンビ自体の面白さ、ゾンビを考えることの面白さとは何なのでしょう。話題書『新世紀ゾンビ論』と『ゾンビ学』の著者による連載2回目のテーマは「こんなところにゾンビかよ」。いまやゾンビはフィクション/ノンフィクション問わず、さまざまなコンテンツや場面に登場するようになっています。意外なものまでもがゾンビに! その一端を紹介しましょう。

拡張子としてのゾンビ 藤田直哉

感染・寄生

意外なところにゾンビはいる。どんなところにでも湧く、あらゆるジャンルに寄生し、乗っ取ることこそが、ゾンビの新しい特徴と言うべきだろうか。ゾンビそれ自体がウイルスのように他のジャンルに感染し、全てをゾンビ作品に変えてしまうのだ。

たとえば、ゲームの『ゾンビ・ファーム』。牧場を経営するスマホゲーム、通称「牧モノ」のフォーマットだが、野菜などの作物と同じように、ゾンビが収穫できる。意味が分からない。死体を植えているということだろうか。全体は牧場経営ゲームの呑気な調子で絵柄などがデザインされているので、その中にゾンビが収穫できるという要素が異様に尖がって浮いていて、シュール・リアリズムのようになっている(異質な二つを繋げることで、意想外の繋がりを生んだり、違和感を発生させたりする)。寄生体としてのゾンビはこのように様々なジャンルに寄生する。

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ゾンビ10番勝負

岡本健 /藤田直哉

近年、ゾンビをテーマにした学術的な書籍が世界で多く出版されているのをご存知でしょうか。そんな中、2017年春、日本で『新世紀ゾンビ論』、『ゾンビ学』という本格的なゾンビ研究の始まりを告げる本が相次いで刊行されました。ゾンビの面白さ、そ...もっと読む

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コメント

mircea_morning こないだボカロでぽんぽんレコメンドで飛んでたら、歌い手のぐるたみんに行き当たって、Wake Up的なタイトルに引っ掛けて謎にゾンビPVだったなぁ。いない場所探すのが難しい 約3年前 replyretweetfavorite

animemitarou ゾンビ音楽については、こちらで紹介させていただきました(^^)「ゾンビが来たりて笛を吹く」第2回  約3年前 replyretweetfavorite

jimbunshoin 公開されました。今回からの閲覧にはケイクス講読が必要です→第2回  約3年前 replyretweetfavorite