自分以外の人間はすべてゾンビかもしれない

哲学者デカルトは次のようなことを言った。犬も猫もハエも「心を持たない自動機械」である、と。人間すら「心を持った自動機械」である、と。果たしてその真意とは? 書籍『(推定3000歳の)ゾンビの哲学に救われた僕(底辺)は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。』より特別連載。

どこかで聞いたことがあったような、なかったような「無知の知」という言葉の成り立ちを学び感動した青年ひろ。少しずつ哲学のおもしろさに惹かれはじめた彼が次に学ぶのは「人は自動機械か、他人は生物か」。


—ゾンビ先生の哲学授業 第5回 「人は自動機械か、他人は生物か」—

先生 くふぁ〜〜っ! 最高じゃのう、風呂上がりに大座敷で飲むこの一杯! ああ〜〜、この一杯のために死んでるなぁ!

ひろ 飲み物は普通に人間用のを飲めるんですねゾンビ先生は。

先生 ほらゾン次郎、新聞敷いたからおまえも座りなさい。

ひろ あっ、気をつけてねゾン次郎! 畳に腐肉をつけないように! 染みたらなかなか取れないからね腐肉は! ……でもなんか、ゾン次郎に悪いことしちゃったね。僕のせいで半分以上骨になっちゃったもんね……

先生 まあそう気に病むことはない。案外これくらい妖怪に歩み寄ったゾンビも貴重なんじゃよ。これからこいつにはいい役がくると思うぞ。

ひろ いい役? ってなんですか。なんの話!

先生 さっきの、仕事の話じゃよ。ひろも海外ドラマの『ウォーキング・デッド』は観ているんじゃろ? ゾン次郎もシーズン2と3に出演したんじゃぞ。

ひろ えっ!! ウォーキング・デッドにゾン次郎が出たの!? すごい! なんの役で!?

先生 ゾンビの役しかないじゃろうがっ!! ゾンビ以外のなんの役で出れると思うんじゃこいつが!!

ひろ えっと……、つまり、えっ、あのドラマに出てるゾンビは本物のゾンビだってこと!?

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ゾンビの哲学」に救われた僕は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。

さくら剛

さくら剛の超・哲学入門! 「とっつきにくくて、わかりにくい」、「でも、人生の役には立ちそう」。本書は、そんなやっかいな哲学を「冴えない青年“ひろ”が、古代ギリシア生まれの哲学者“ゾンビ先生”から学んでいく物語」です。哲学とは? この世...もっと読む

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