なぜ何度も何度も襲ってくる「思い出し後悔」
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
「思い出し後悔」ってありますよね。例えばこういうことです。
「どうしてあんな場所であの人に対してあんなことを言ってしまったんだろう。そういうつもりじゃなかったのに……。たぶんあの人、そうとう怒ってるだろうなあ、もう私のことなんて二度と許してくれないだろうなあ……」
「どうしてあのとき、知ったかぶりしてしまったんだろう。『それ知らないんだけど、教えてもらえる?』って正直に言えば良かっただけなのに……。たぶんあの人も『え、この人、知ったかぶりしてる。うわあ、最低』って思っていただろうなあ、自分って浅いなあ……」
「どうしてあのとき、あんなに見栄をはってしまったんだろう。自分は家だって、学歴だって、収入だって、決してそんなに良くないのに……。いつかあの人も、「そうか、実は大したことないんだ」って気づくだろうなあ、ほんと、どうして自分ってこんなに見栄っ張りなんだろう……」
「なんであれずっと勘違いしていたんだろう。「団塊の世代」を「だんこんの世代」ってずっと読んでいたんだよなあ。どうして誰も教えてくれなかったんだろう。恥ずかしいなあ。ああ、恥ずかしい」
って感じのことを、ある日、真夜中に布団の中で突然思い出して、「ああああああ! 自分って最低! はああああ」ってベッドの上で転げ回ることってありますよね。
僕は結構いろんな感情について考えることがあるのですが、どうもこの「思い出し後悔」だけは、どうしてこんなに何度も何度も、自分の心に襲いかかってくるのかさっぱり理由がわからないんです。