なぜ、就活で「コミュニケーション能力」は求められ続けるのか【第7回】

家庭、学校、職場……多くの場所で求められる「コミュニケーション能力」。「空気を読む力」「人付き合いのうまさ」など、さまざまな解釈をされながら、その有無に悩む人が近年とても増えているようです。
好評発売中の書籍『仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?』(日本実業出版社)より、さまざまな角度から「コミュニケーション能力の正体」や「身につけ方」をお伝えします。「コミュニケーション能力」は13年連続で企業が新卒学生に求める能力として1位となっている(2016年・経団連調べ)。そこには明確な理由があるようです。

就活の面接において、最も重視される能力は相も変わらず「コミュニケーション能力」だ。

経団連の調査(「2016年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」)の概要によれば、 現在では約9割近くの会社が選考において「コミュニケーション能力」を重視している。

おそらく、今後もこの傾向はあまり変化しないだろう。 かぎられた時間の選考で「コミュニケーション能力」を適切に判定できるかどうかはともかくとして、「コミュニケーション能力」を重視する会社が多いのには、はっきりとした理由がある。

だが、その前にあらためて「会社が求めるコミュニケーション」とは何かを明らかにしたい。なぜなら、多くの学生はそれを少し誤解しているからだ。

たとえば「自分のコミュニケーション能力が高いことを証明するエピソード」を求めると、たいていの学生は、次のようなアピールをする。

「会話を盛り上げるのが得意です」
「友だちがたくさんいます」
「初対面の人とも気後れせず話せます」

そうやってアピールをする学生の気持ちはわかる。 なぜなら、彼らにとっての「コミュニケーション」は、それしか存在しなかったからだ。 「一緒にいて楽しい」ということが、学生にとって必要なコミュニケーション能力の本質である。

だが、企業におけるコミュニケーションの目的は「一緒にいて楽しい」ではない。「一緒に仕事をして成果が出る」なのである。ここが、企業と学生が大きくボタンを掛け違っているところだ。

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仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

安達裕哉

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コメント

suguruko ”「コミュニケーション能力」の低い人は、「知識労働」に向かない、という事実こそが、企業が就活において「コミュニケーション能力」を求める真の原因なのである。” 2年以上前 replyretweetfavorite

3keys_takae わかりやすい! https://t.co/sE9vOn3xBt 2年以上前 replyretweetfavorite

marekingu 就活で「コミュニケーション能力」が求められ続けるワケ https://t.co/eQn3Z6T2pm #スマートニュース 2年以上前 replyretweetfavorite

wtbilly 確かに! ”企業が必要としている「コミュニケーション能力」とは(中略)「自分のアウトプットを誰かに利用してもらうための力」” |安達裕哉| 2年以上前 replyretweetfavorite