週刊ダイヤモンド
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第8回】安倍政権が判事人事に介入か 最高裁の癒えないトラウマ
「最高裁判所は行政府および立法府の干渉を排除し、裁判所の運営を自主的に行っています」。最高裁がうたう司法の独立。その大義は今、巨大な政治権力を前に有名無実化している。
東京都千代田区の日比谷公園の西側には、法務省や検察庁、東京高等裁判所、日本弁護士連合会といった法曹界中枢の高層ビルが立ち並ぶ。
2017年1月中旬。公園の指定された場所で待っていると、日弁連の内部事情に詳しい関係者が現れた。襟には弁護士バッジが見える。
弁護士は怒りをあらわにして吐き捨てた。
「日弁連は内閣から完全に足元を見られている。司法の独立が危ぶまれる事態だ」
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この連載について
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弁護士、裁判官、検察官──。文系最難関の司法試験に合格した、選ばれしエリートたちだ。今回、特集班は彼ら法曹関係者113人に総力取材し、重厚な法曹界の扉を開け放った。その扉の向こうには、それぞれ固有の事情から没落の憂き目に遭う三者の姿が...もっと読む
著者プロフィール
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