叶姉妹へのリスペクトも込めて「郷に入れば郷に従え」の精神について考える
「ファビュラスブス」という悪質な言葉狩りみたいなテーマで書いた際に、「もう古い言葉」的なことを言ってしまったが、この夏、また『ファビュラス旋風』が巻き起こったという。
「ファビュラス」という言葉を流行らせたのは、言うまでもなく叶姉妹さんだが、その姉妹が今夏のコミケに参加し、その立ち振る舞いがまた「ファビュラスだ」と絶賛されているのである。
連日の参加者全員(約50万人)のバッドスメルを集めた体臭玉を、叶姉妹の香りにより一撃で粉砕した、等の噂もあるが、一番称賛されているのは「郷に入れば郷に従え」の精神ではないだろうか。
叶姉妹といえば、やはりセレブである。しかし、殿様の気まぐれで庶民の中に入り、ひっかきまわして帰る、というようなことをせず、コミケのルールやマナーに準じ、悪い意味での騒ぎを起こすことなく、その場を盛り上げて帰られたのだ。
通常なら、叶姉妹の移動手段は、グッドルッキング・ガイの裸神輿であろう。だが、コミケにグッドルッキング・ガイは「かさばる」という理由で、連れてこなかったそうだ。少しの出っ張りが人をも殺しかねない、コミケである。グッドルッキング・ガイは相当、凸であろうから英断である。
やはり、その場には、その場のルールがある。自らのスタイルを固持するのではなく、勉強し、合わせる姿勢こそが「ファビュラス」なのだろう。
よって、今回はそんな叶姉妹へのリスペクトも込めて「郷に入れば郷に従え」の精神について考えていきたいと思う。
ブスの里での「ナチュラル」には、指毛や眉間の毛も含まれている
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