ペアレントやカスタマーやら世に「モンスター〇〇」が溢れる理由

プロタゴラスによって提唱された「相対主義」を学んだ青年ひろ。「結局この世界にたしかなものなどなにもない」それが前回の授業の結論だった。しかし、本当に、世界のなにもかもが「人それぞれ」で良いのだろうか? 書籍『(推定3000歳の)ゾンビの哲学に救われた僕(底辺)は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。』より特別連載。

ゾンビ@大江戸温泉

 ひろは目を疑った。

 それは、紛れもなくゾンビであった。

 光の消えた瞳孔。青黒く変色した全身の腐肉。腐乱した体はところどころ大きく損傷し、バックリと裂けた傷から骨がのぞいている。「゙ヴウ〜〜グワワ〜〜」とうめき声を発し、ズルズルと足を引きずりながらその生き物…………その死人は、ジェットバスまで辿り着くとゆっくりと浴槽に体を沈めた。

 ここは、「大江戸シティ温泉日記」という公衆浴場である。江東区にある、ひろが贔屓にしているスーパー銭湯だ。しかし体を洗い終えたひろは、いつものよく喋るおじさんではない、生々しい方のゾンビの出現に驚愕しその場に立ち尽くした。

 すると、後ろから死人を追いかける声が。

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ゾンビの哲学」に救われた僕は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。

さくら剛

さくら剛の超・哲学入門! 「とっつきにくくて、わかりにくい」、「でも、人生の役には立ちそう」。本書は、そんなやっかいな哲学を「冴えない青年“ひろ”が、古代ギリシア生まれの哲学者“ゾンビ先生”から学んでいく物語」です。哲学とは? この世...もっと読む

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