"ウッドデザイン賞"受賞!「きこりめし」誕生秘話
元気をなくしつつある日田の林業をなんとかしようと、日田市の観光協会で働く黒木陽介さんと、街の映画館「リベルテ」を営む原茂樹さん、東京に住む画家の牧野伊三夫さんたちが「ヤブクグリ」という会を発足したのが、今から5年ほど前のこと。
想いは先走るものの、何から始めたらいいか分からないし、活動資金の工面もつかない。はて……と困った時に「そうだ! お弁当を作って売ろうじゃないか」ということになったそう。 そこで白羽の矢が立ったのが、駅前の名物食堂・寳屋のご主人、佐々木美徳さん。ああでもないこうでもないと、みんなで意見を出し合い、試作を重ね、やがてできてきたのが、「きこりめし」だったのでした。
「ヤブクグリ」は、地元・日田の木材を使用した弁当箱やメニュー開発など、地域資源を複合的に組み合わせたことを評価され、ウッドデザイン賞2016を受賞。
メニュー豊富な寶屋。一番人気はちゃんぽんとか。時折ここで「ヤブクグリ」の会合も行われるそう。ちなみに「きこりめし」は、前日までにご予約を(詳細は下記)。
ごぼう=丸太!? ノコギリで切っていただきます。
「日田の山のてっぺんで、好きなおかずがたくさん入った特製のお弁当があったらいいなぁ」。
みんなのそんな想いが形になったきこりめし弁当。ごはんに麦を混ぜたらどうだろう?とか、大根の一六漬けを減らして梅干しを入れてとか、季節ごとにおかずを変えよう、いや変えずにそのままがいいんじゃないかとか……。中でも、佐々木さんが苦労したのはごぼう。
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