「肉巻きおにぎりブス」の人気に嫉妬
皆は覚えているだろうか、「肉巻きおにぎりブス」を。覚えているようなら今すぐ記憶を抹消して、英単語の一つでも覚えろ。
先日のコラムで「ブスフローチャートを作ろう」という「この世の無益の粋を集めようぜ」みたいな企画をした時、ただ語呂がいいという一点突破のみで登場したブスだ。
当然、当方も知らないブスなので、説明も特に書かなかったところ、担当から「肉巻きおにぎりブスの詳細希望」と要請があったのだが、「知るわけねえだろ」という名の無視を決め込んだため、そのまま掲載された。
すると掲載後、「自分は肉巻きおにぎりブスだと思う」「この中なら肉巻きおにぎりブスになりたい」という声が相次いだ。肉巻きおにぎりブスが何なのか、わからぬままに。
思わぬ愛されブスの登場に、焦りと苛立ちを隠せない。
しかし逆に、「ついに、このステージに来てしまったか」という感じもする。「ブス図鑑」と銘打っていたが、今までは先人のブス学者が発見したブスを紹介するに過ぎなかった。
そろそろ「復習」の時間は終わりだろう。今度はこちらが新種のブスを発見し、作り出す時が来たのではないか。
つまり、創造主となるのだ、ブスの。
「ブスは、何人いても困らない」。
そう、合コンで自分が一番カワイイと思われたいブスが言っている。
紙に換算すると、アマゾンが消滅するぐらい分厚いブス図鑑の1ページに「肉巻きおにぎりブス」を記していこうではないか。