「若さ」に負けない「外見力」の磨き方
30歳前後以上の女性が恋愛力を高めようとする場合に、やはり「外見」はとても大切です。20代女子とも戦わなければいけないのですから、なかなか厳しい戦いであることは間違いありませんが、ポイントを間違えなければ、20代以上の魅力をアピールすることはもちろん可能です。
最大のポイントは「20代前半の女性と同じ土俵で戦わないこと」で、要するに、ファッション、メイク、話し方などで「若づくり」をしても勝ち目はない、ということです。
ではどうするか? それがこのPartのテーマです。外見的魅力そのものを「正しい方向」に磨き、それが若い女性に敵わない部分については別の部分で逆転する、という戦略を考えてみたいと思います。
ただ、それを考える前にまず、そもそも「外見」というのは、出会いや恋愛の「きっかけ」として、どの程度を占めるファクターなのでしょうか。まずそこから考えてみます。
「人間の魅力は外見じゃないよ」
「最初は見た目で付き合うこともあるけど、最終的には中身でしょ」
「人は見た目じゃない!」
と、力説する人はたくさんいます。けれどもそれは果たして科学的に「本当」なのでしょうか。男女の関係において一番重要なのは「外見」なのでしょうか。それとも「性格」なのでしょうか?
これについては、さまざまな調査や実験があります。
なかでも非常に有名なのは、1960年代、エレイン・H・ウォルスターという心理学者がミネソタ大学で行った実験です。
「一度会った異性」にもう一度会いたいかどうかを調べ、さらに「会いたいと思った理由」「要素」を調査したものです。
調査の結果わかったのは、「異性にもう一度会いたい」と思う最大の理由は男女ともに「外見的魅力」だったということです。相関係数は男性が0.36、女性が0.44。この係数が0.3以上だった場合、はっきりと「もう一度会いたい」と「外見的魅力」に相関関係があることを示しています。
1990年代にマイケル・ルイスが行った追加実験でも、やはり「もう一度デートしたい」理由としてもっとも相関係数が高かったのは「外見」でした。この実験での相関係数は0.89。ほとんど全員が「もう一度会いたい理由」として「外見」を挙げているということです。
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