趣味が趣味でなくなる瞬間
今回のテーマは「料理は好きだが、料理してと言われるのは嫌」だ。
自分の意志でやるのは良いが、人に言われると途端にやる気がなくなる。よくあることだ。趣味で、推しキャラの斜め45度バストアップの絵ならいくらでも描けるが、仕事の原稿になると途端に苦痛になるのに似ている。
苦痛の原因は推しキャラではなく自分のキャラを描かなければいけない点かもしれないが、世の中の同人戦士を見てほしい、自ら好き好んでそのキャラの本を作ろうとしているにも関わらず、みんな拷問を受けているのが如く「進捗ダメです」とつぶやいている。
これは一重に「締切り」という強制力があるからだ。つまり、締切りに間に合わせるために、二日酔いの朝だろうが義実家に半日滞在した後だろうが、全くそんな気分になれない時でも、推し×触手を描かなければいけないのである。
つまり「料理は好きだが、料理してと言われるのは嫌」も同じことで、自分の興が乗った時にするのは良いが、そうではない時にやれと言われて嫌々するのは嫌だ、ということだろう。
昔で言う「男の料理」の如く、身勝手な、ただの趣味ではないか、と思うかもしれないが、果たして、果たしてそう思うのは勝手なことなのだろうか。