前からいいナと思って、たまにデイトしていた男性が、サイテーのギョーカイ女とつき合っているという。この事実を知った私は、悲しく、腹が立ってその人の携帯番号もメールアドレスもすべて消した……。
ということを友人に話したら、 「何言ってんのよ。中学生じゃあるまいし……」
と笑われた。
本当にどうして、こう男性に関して進歩しないのであろうか。
そして昨日、その男性からメールが入った。あたり前だ。着信拒否にはしてなかったんだから。内容は「元気?」という他愛ないものであった。これに「返信」したくなり、むずむずする私です。
「誰を好きになっても構わないけど、女の趣味がひど過ぎます。最低! 幻滅しました。あの女のギョーカイでの噂をお話ししてもいいけど、下品になるからやめます。それに私が、あんな女のことを口にするのもイヤ。とにかくもうメールしないでね」
こういうのを拗ねる、っていうんですね。もちろん相手からの、
「何か誤解があるみたいだけど」
「彼女のことは、ただの友だちです」
「一度会ってちゃんと話したい」
というリアクションを期待しているわけであるが、こんな奇跡が、未だかつて私に起こったことがあっただろうか。そうよ、中学生だった十三歳の時から、同じ手を使ってたけど、うまくいったためしがあったかしらん……。本当に悲しくなる私だ。
が、大人になった分だけ、いいことがある。スペアを常日頃からちゃんと用意しているということですね。
先々週、かねてから憧れていた人とデイトをした。二人でカウンター割烹の店へ行き、その後は麻布十番のワインバーへ行った。二人で深夜までいろいろお話ししたわけです。
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