悲しいことに、哲学の入門書すら​まず一般人には難しくて読めない。

「哲学を学ぶことは、人生ゲームの攻略本を読むこと」……そんなに有益な学問なのに、なんで誰も学ぼうとしないの? 上手に教えてくれないの? 書籍『(推定3000歳の)ゾンビの哲学に救われた僕(底辺)は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。』より特別連載。

哲学が始まったのは「暇だったから」。そんなしょーもない理由に驚きつつも、ゾンビ先生の哲学授業は続く。

人間というのは「なんだかわからないもの」を過剰に恐れる

先生 ジャジャーン! 箱の中身はなーんじゃーろなー!!

ひろ なにいきなり! なにその箱? どっから出てきたの!?

先生 「箱の中身はなんだろな」クイズじゃ。こんなこともあろうかと、ベンチの下に仕込んでおいたんじゃ。ほら、この穴から手を入れてみろ。なにが入っているかは触ってみてのお楽しみじゃ。

ひろ え、いやだよ! 生首とかセアカゴケグモとか入ってたら怖いもん!

先生 いいから! ほら、わしが手伝ってやる。男らしくズバッと入れんかい! ほら!!

ひろ いや〜〜〜っ!!! 怖い!!! ごわいぃぃ(涙)!! 無理!! やめてええっ!!!

先生 まったくおまえは……。情けない男じゃのう。ほら、中身はこれじゃ。博物館で買ったマスコットキャラクター「ギボンちゃん」のぬいぐるみじゃよ。

ひろ なんだ!!! そんなかわいいもの!! 先に言ってよそれを! ぬいぐるみだって知ってれば堂々と手を入れたのに! 男らしく堂々と!

先生 わからないということは、こういうことじゃ。知ってしまえばなんということのないものも、知らなければ毒蜘蛛にも見える。

ひろ ぎゃふん!

先生 人が環境の変化や政治的変革を嫌うのもそのためじゃよ。変わった後のことは、人はよく話を聞き想像力を巡らせなければ知ることができん。だから人は「未知のものへの不安」ゆえに、変化には抵抗感を持つんじゃ。

ひろ お見それしました。

先生 まあ人が哲学するようになった理由はそんなところじゃな。……以上のことを踏まえて、これから実際に哲学の中身に入っていくわけじゃが。

ひろ いよいよですね。ワクワクします!

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ゾンビの哲学」に救われた僕は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。

さくら剛

さくら剛の超・哲学入門! 「とっつきにくくて、わかりにくい」、「でも、人生の役には立ちそう」。本書は、そんなやっかいな哲学を「冴えない青年“ひろ”が、古代ギリシア生まれの哲学者“ゾンビ先生”から学んでいく物語」です。哲学とは? この世...もっと読む

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