
「自分は運が悪い」と思い込む罠
「出会いのチャンスがない」「運が悪い」と言い続けると、本当に運が悪くなることを知っていますか?
「運のよさ」については、ハートフォードシャー大学リチャード・ワイズマン博士の有名な研究があります。ワイズマンはイギリスで非常に規模の大きい調査を長期間に渡って行い「運がいい人」はいったいどんなことをしているのか、どんな性格なのか、などを調べたのです。懸賞にしょっちゅう当たる人、理想の結婚をした人、などさまざまな「運がいい」と思われる人たちとそうではない人の違いを徹底的に調査して「法則」を見出だしたのです。『運のいい人、悪い人-運を鍛える四つの法則』『運のいい人にはワケがある! 運を鍛える《ゴリラ》の法則』(KADOKAWA)。『その科学が成功を決める』(文春文庫)などにくわしく書かれていますが、いくつか内容を紹介します。
ワイズマンの調査でわかったことはまずどんなに運がいいと思われる人でも、特殊能力があったり、未来予知能力があるわけではないということ。ただし、運がいい人には、共通する行動や性格があることがわかりました。
まず、「運がいい人」は「トライの数が多い」こと。宝くじなどによく当たる人は、あらゆる懸賞に常に応募し続けている、ということ。そして「自分の直感」を常に信じ、自分に期待していて、「自分は運がいい」と思っていることです。
運がいい人とは「単なる偶然」ではなく、自分で運のよさを作り出している人だということです。
また「運のいい人」は、失敗してもそれを「運が悪い」と思わないという特徴もあります。もしも足を骨折しても「不運だ」と嘆かず、むしろ「背骨が折れなくてラッキーだった」と感じるのです。一般的な不運さえも「幸運」に自分で変えることができる。
自分は運が悪い、王子様と出会えるはずはない、だから合コンには行かない
自分は運が悪い、1億円なんか当たるはずはない、だから宝くじは買わない
という思い込みが「不運」を作り出し、幸運を遠ざけます。「時間とお金をかけて合コンに行って誰とも出会えなかったら傷つく」「宝くじを買って外れたらガッカリする」。そればかりを心配して何も行動しないと、幸福はどんどん遠くに行ってしまう。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。