It`s a piece of cake…ケーキ一切れ分。
『宇宙兄弟』13巻・#120『一切れのケーキ』に登場するフルーツたっぷりのチーズケーキ。シャロンのことだから、恐らくこのケーキも手作りなのだろう。シャロンが二口ほど食べている間にムッタはペロリと平らげていた。
若き日のドキドキ。
私が夢だった天文学者になれたのはきっと―
若き日のドキドキを信じたからです
天文学者、金子シャロン。子供の頃見上げた満点の星に出会い、胸の高鳴りを信じ、天文学者への道を歩んできた彼女。
その彼女に憧れを抱く伊東せりか。初めてシャロンと会うその時には、シャロンの言葉を読んだあのドキドキが胸を鳴らせていた。
しかし、会話の途中でせりかはシャロンと病気が発覚する前の父の症状と同じものを見つける。
恐る恐る尋ねるせりか。多くの検査を経てシャロンに告げられた病気は―せりかの父・凛平の命を奪った、ALSだった―。
空港での別れ際、それでも笑顔を絶やすことなく陽気にふるまうシャロン。
それは、息子のような南波兄弟への想いと、彼女が持つ強さや優しさなのかもしれない。
材料(19cmタルト型目安)
★チーズケーキ
クリームチーズ200g/生クリーム100cc/プレーンヨーグルト200g/砂糖70g/レモン汁大さじ1/ゼラチン(今回は粉ゼラチンを使用)5g/80℃程度のお湯(ゼラチン溶かし用)大さじ3
★台
ビスケット12枚程度/バター40g/牛乳大さじ1弱
★ゼリー
ゼラチン(今回は粉ゼラチンを使用)5g/オレンジジュース200cc/お好みの果物(季節もの、冷凍もの、缶詰など)適量
作り方
1 タルト台を作ります。ビスケットをポリ袋などに入れ、麺棒などで細かく叩きましょう。
板ゼラチンを使用する場合はここでふやかしておきましょう。
2 砕いたビスケットに溶かしバター(500Wレンジで40秒ほど)を加え、よく揉みこみ、しっとりさせる為に牛乳大さじ1弱を加えます。牛乳はなくても可。
3 2をタルト台に敷き詰め、ラップなどで上から押した後冷蔵庫に入れておきます。
4 ケーキ部分を作ります。500Wレンジで30秒ほどクリームチーズを温め、混ぜます。ヨーグルトはあらかじめキッチンペーパーなどで水気を切っておきましょう。
5 砂糖を3~4回に分けて入れ、しっかりと混ぜます。
6 ヨーグルトを加え、しっかり混ぜます。
7 生クリームを加え、よく混ぜます。
8 レモン汁を加え、よく混ぜます。
9 ゼラチンを大さじ3のお湯で溶かし、8に加えて、全部をしっかりと混ぜ合わせます。
10 タルト型に入れ、表面が滑らかになるようにへらなどで整えましょう。18cm台ぴったりの量ですので、フルーツ+ゼリー分の量を3mm~5mmくらい減らしておきましょう。プレーンの場合は全部流し込んでOKです。机の上でトントンと低い位置から優しく何度か落として滑らかにします。そのまま冷蔵庫へ。
11 40~1時間ほどしたら取り出し果物を飾り付けます。もちろんこのままの状態でも美味しく食べられます。
12 ゼリーを作ります。オレンジジュースを温め、沸騰する手前くらいの泡がふつふつしてきた状態でゼラチンを加えてよく混ぜます。
13 粗熱を取ったゼリーを隙間を埋めるように流し込んで40分~1時間冷やし固めれば完成!余ったチーズケーキ部分とゼリーはそれぞれ小さいカップなどで冷やして召し上がってくださいね!
そーいうウソなら平気でついちゃう人なんだよな シャロンって。
子供時代のある日シャロンの元を訪れていたムッタは、自分がダメ人間だとやさぐれて「僕はいざという時役にも立たないダメ人間です」という英語訳を頼んだ。
It`s a piece of cake.
自分はケーキ一切れ分の価値しかないあっけないダメ人間です
と受け取ったムッタだったが、後にそれがまったくネガティブな言葉でないことを知る。
飛行機の中で文字を書くシャロン。何度も綴った「It`s a piece of cake!」はあまりにも下手くそな文字だった。一度は紙をくしゃくしゃにしてしまうシャロンだったが、それを捨てることなく決意の表情でポケットに入れる。
一方思い悩むムッタは、何の根拠もない言葉をシャロンに言ってしまったこと、テストの結果が最悪だったことなど、ヒビトに整理しきれない気持ちを吐露する。
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