羽生善治論

第4回】羽生善治は、まだまだ強くなるのか

いよいよ第71期名人戦も第2局へ突入――「神武以来の天才」と呼ばれた将棋棋士・加藤一二三九段は、「天才棋士・羽生善治」の強さの理由をどう考えているのか? 今回のcakesでは、加藤九段の視点からの「羽生善治の今後」について、最新刊『羽生善治論』より抜粋して紹介します。(写真:岡村啓嗣)

 1970年9月27日生まれの羽生善治さんは、すでに40代である。
 スポーツ選手であれば、40歳を超えればもはや落ちていくしかない。それは宿命である。人間である以上、肉体的に衰えていくのは避けられないからだ。

 しかし、将棋の場合、必ずしも年齢がハンデになるとはいいきれない。現に大山康晴さんが名人から陥落したのは49歳のときだったが、50歳を過ぎてから私を負かして王将になったし、名人戦の舞台にも63歳で戻ってきている。69歳で亡くなるまで現役で、しかもA級に在籍していた。

 かくいう私だって、名人になったのは42歳のときで、その後王位のタイトルも獲得した。還暦を過ぎるまでA級にいたし、73歳の現在も現役を続けている。
 ある棋士が「棋士は30代がいちばん強い」といっていて、その理由を「そのころがいちばん長時間研究をできるからだ」と述べていたけれども、私にいわせればそれは間違っている。

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羽生善治論

加藤一二三

「神武以来の天才」と呼ばれる将棋棋士・加藤一二三九段が、天才棋士「羽生善治」を徹底分析。なぜ、彼だけが強いのか? 七冠制覇達成を可能にしたものとは? 40歳になっても強さが衰えない秘密とは? 

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コメント

ttmnr 消耗しない体力、なるほどなあ。 https://t.co/kWMmAIvy0k 5年弱前 replyretweetfavorite

kadokawaone21 本日より名人戦第2局が開幕! 合わせてcakesさんでの羽生善治論も最終回!! たそがれる羽生三冠の写真も必見!!   #将棋 #天才 5年弱前 replyretweetfavorite

sadaaki 将棋ネタをもうひとつ。天才・加藤一二三九段による羽生善治論です。 5年弱前 replyretweetfavorite