サッカーとアイドルの共通点
4月5日にポット出版から『アイドルのいる暮らし』という本を出しました。
これはタワーレコードのWEBサイトで連載され好評だった、アイドルファンのロングインタビューをまとめたもので、10人の大人のアイドルファンの見方や楽しみ方、遊び方を通して、今のアイドルブームの実情が浮かび上がってくるといった内容です。
僕はもともとサポーター出身のサッカーライターでした。1998年からWEBサイト「サポティスタ」で情報を発信し、2002年のW杯の頃から10年弱、TVブロスでサッカーのコラムを連載していました。今はサッカーキングというWEB、雑誌の総合メディアでプロデューサーをしています。
なんでそんな人間がアイドルの本を書いているのか。もちろんもともとサッカー好きであると同時にアイドル好きだったからというのもあるのですが、あるときから、その2つの趣味が様々な部分で重なるようになってきたんですね。
例えば、AKB48以前のグループアイドル、キャンディーズやピンクレディー、おニャン子クラブやモーニング娘。というのは、皆、テレビ番組から生まれたアイドルでした。
ところが最近大きくブレイクしたアイドルグループ、Perfume、AKB48、ももいろクローバーZは、いずれも小さなステージのライブから出発し、ファンの数が一桁のところから紅白出場、ドーム公演まで辿り着いたという共通点があります。
いずれも当初はメディア展開よりもライブ体験を重視し、ブレイクに至る過程には口コミによる伝播、ファン参加型の盛り上がりが大きく作用しました。
サポーターとソーシャルメディア
日本でサッカーが大きく注目されるようになったのは、Jリーグが開幕し、ドーハの悲劇があった1993年。この年、新語流行語大賞の年間大賞を受賞したのが「Jリーグ」で、新語部門の金賞を受賞したのが「サポーター」という言葉でした。
では、ファンとサポーターは何が違うのか。元日本代表監督の岡田武史氏はこのように言っています。
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