姑には贈り物なんてしないし、今後もする予定はない

結婚したら、相手の両親に対して、誕生祝いや父の日・母の日の贈り物をするという人は多いと思います。しかし、下田美咲さんは「今のところそのようなことをするつもりは一切ない。もし仮に旦那さんから"贈ってあげて"と言われても断る」と断言します。その真意とは…?

一般的に、結婚をしたら相手の親の誕生日や母の日などに贈り物をするのは気遣いとして当然のことだとされている。

しかし今のところ私は、そのようなことをするつもりは一切ない。もし仮に旦那さんから「贈ってあげて」と言われても断る。

旦那さんの親に対して、思い入れなどあるわけない

まず、ごく冷静に考えて、私と彼の両親の関係は、プレゼントをあげたくなるほどの仲ではない。そんな思い入れ、あるわけがない。

だって私たちは出会って日が浅いし、片手で数える程度しか会ったことがない。どう考えても誕生日プレゼントをあげたくなるような気持ちは育っていない。

母の日に関しては、そもそも彼の親は彼の親であって、私の親ではない。それはどこまでいってもそうだと思う。

例えば中学生くらいで父親が再婚して新しいお母さんができたとして、そこから大人になるまでを親子の距離感で暮らしたとしても、それでもなかなか「お母さん」とは思えないのが定番なのだから、完全に大人になってから出会っている上に、その手の義母とすら比べものにならないくらい関わりの薄い姑のことを「お母さん」と思うようになる可能性など、さすがに無いだろう。

向こうからしたって、私は「娘」ではないはずだ。「息子の嫁」であり「美咲ちゃん」であって、それ以外の何者でもないだろう。

つまり、気持ちなどあるはずがない。そうなると贈り物をするのは、媚を売っているだけということになる。媚を売るのが悪いとは思わないけれど、あまりにも白々しい媚売りすぎて、私としては気まずいのでやりたくない。

それに、贈り物というのは、実は迷惑になっていることの方が多いのも気にかかる。

人は必要なものは自分で買っている、という前提があるから、相手にとって絶対に必要なものを贈り物に選ぶことは基本的になく、あってもなくても困らないようなものを贈るわけだけど、それって大概は、邪魔になるものだ。

必要のないものは、結局のところ邪魔になる。ゴミを捨てるのにもお金がかかる今の時代、邪魔になるものを渡されるのは、なかなかの迷惑だ。媚を売るにあたっては、相手に迷惑をかけないやり方を考えなくてはいけないと思う。

相手の親をピュアに喜ばせようと思ったら

相手の両親に贈り物をすることは、気持ちがあるというポーズであり、そういうパフォーマンスなのだろうけれど、自分のことしか考えていない行為だよなぁと思う。

私は少なくとも、もう少し、相手のことを考えている。彼の両親に対して「誕生日を祝ってあげたい!」というような思い入れはないけれど、自分のせいで彼らを困らせたくないという思いやりはある。だから、そんなことやりたくない。

そういう意味で、現金ならまだマシだとは思う。現金は絶対に邪魔にならないし、処分や消費に困ることもない。

もし相手の両親に贈り物をする目的が、ピュアに喜ばせることなのだとしたら、それは嫁の私がやるよりも、実の息子である彼がやるべきだ。彼らからしたら、息子の妻に何かをされるよりも、愛してやまない息子にしてもらった方が嬉しいに決まっている。

それは自分の親を見ればわかることだ。母を喜ばせる贈り物をすることにおいて、旦那さんや姉や弟の恋人は、私や姉や弟に太刀打ちできない。

それにあの世代になれば、自力で手に入らないものなどないのだから、品物に対しての喜びは薄いだろうし、そうなると何をもらうかよりも誰からもらうかであり、どんな想いが詰まっているかが大事なのだと思う。私が彼の両親に何かを贈ったところで、そこには想いが詰まっている可能性がない。

自分が媚を売られる側の立場になったことがある人であればわかることだと思うけれど、人は自分に媚を売ってくる人とは付き合いづらいと感じる生き物でもあるので、その意味でも、「嫁」「姑(舅)」という、ただでさえ気詰まりになりやすい関係にある彼の両親に対して私は、媚売りをしないように気を付けてもいる。

なので、私が彼の両親を喜ばせることを考える時は、彼に「ねえ、何か贈ってあげなよ」と言う。喜ぶからあれやってあげなよ、と彼のお尻を叩いて、キッカケ作りをする。

私が直接的に、彼の両親を喜ばせるためにできることと言えば、彼を幸せにすることくらいだと思うから、姑や舅に対してその手の報告はよくする。「毎日、可愛がってるよ」「こんな風に大切に思ってるよ」「大事にしてるよ」って、それが伝わるようなエピソードは、こまめに送るし話す。息子が大事にされている、という事実が、親としては一番嬉しいと思うから。

物を贈るような媚売りを避けて、本当に彼らを喜ばせることを考えながら接している結果、私は旦那さんの両親から好かれている。

私は人の誕生日に物をあげる習慣がない

そもそも、彼の両親に限らず、私は人の誕生日に物をあげる習慣がない。友達の誕生日に「プレゼントをあげたい!」という気持ちになったこともないし、誕生日というのが誰にでもあるイベントである以上、誕生日プレゼントをあげてしまうことは、こちらの誕生日の時に気を遣わせることになる。誕生日プレゼントをくれた相手の誕生日はスルーしづらい。

ただ、友達の場合は祝いたい気持ちはある。相手との歴史に比例して思い入れがありその分だけの祝いたい気持ちはあるので、物は贈らないけれど、相手が祝われたそうであれば(予定がなさそうであれば)私が祝う係を引き受ける気は全然ある。

ある時、仲の良かった男の子から「僕、明日、誕生日なんです。何くれますか?」と訊かれたことがあり、私は「思い出をあげるよ」と答えた。彼は「その答え最強。一番、嬉しい!」と、とても喜んでいた。

恋人未満の仲で物を贈るのは重い、と思う。思い出くらいがちょうどいい。

友達の出産祝いもあげたことがない。そもそも「おめでとう」と思っていない。出産がおめでたいことなのか分からない。その出産は、産まれた子どもにとって地獄の始まりかもしれないし、夫婦にとって離婚へのカウントダウンかもしれない。結果的にそうなっているパターンをたくさん知っている。

その子が子どもを望んでいた日々をよく知っている時などは、それが叶ったことに対して「良かったね」と言うけれど、それ以上のコメントは出てこない。

そんな感じなので、とにかく私は人に物を贈らないし、贈りたくないという考えだ。

贈りたくない一番の理由は、私にとって贈られることは迷惑なことだからで、自分がされて嫌なことを人にできない。

「食べ物とか消耗品ならいいんじゃない?」と言う人もいるけれど、それも充分、邪魔になる。趣味じゃないものは消費できないから困る。

私は常に「今まさに食べたい!」というものだけを食べて生きていきたい。けれど、それって自分ですら事前には用意できない。その時にその都度調達するしかない。消耗品は、どれも愛用品があるので適当なものをもらっても困る。出番がない。邪魔。

例外は、旦那さんへの誕生日プレゼント
この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
下田美咲の口説き方

下田美咲

下田美咲さんという女性をご存じでしょうか。13歳からモデルをしながらも事務所には所属せず、自宅の車を宣伝カーに改造してゲリラパフォーマンスを行ったり、「飲み会コール動画」などのオリジナル動画を180本以上手がけてYouTubeにアップ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

go_utacoooo これめちゃくちゃ分かるぅ……そうなんだよね、贈られても迷惑だろうと思っちゃうから、相手に迷惑かけないためにもそれ以外の方法をとりたい。 ただ世の中には「何もしない=失礼」ととる、気持ちがもはや形骸化した人がいるのが厄介… https://t.co/gddqqLhxd5 1年以上前 replyretweetfavorite

tsu_hyo 言ってることは極端だけど、嫁から贈るより実の息子から贈った方が断然嬉しいだろうってのはその通りだと思うわ。 世の旦那様たちは嫁に任せてないで自分で贈りやー。お母さんのためだよー。 2年以上前 replyretweetfavorite

rosut_82 すごい…そうなんだよ、ある程度年齢がいくと必要な物は全て揃ってるからいらないんだよ…。  2年以上前 replyretweetfavorite

arukiboushi 最近cakesで 下田美咲しか読んでない *** 2年以上前 replyretweetfavorite