一大ブームに乗る必要性
今回のテーマは「浮気はしたいが、浮気をされるのは嫌」である。
今まであまたの「クソかよ」としか言いようのない寝言に挑んできたが、今回は擁護すればするほど私の株まで下がりまくるという罠(わな)みてえなテーマである。
浮気をすることに関してはさすがに肯定できない。友人が「浮気してしまうかも」と言ってきたら「よせよ」と言うだろうし、どうでもいい奴が言ってきたら「好きになっちゃったならしょうがないよね!ガンバ!ガンバ」と両拳を激しく上下させながら言うだろう。
だが、しょせん、言い訳と屁(へ)理屈、自己弁護しかない当コラムだ。「自分がされて嫌なことはするべきではない」とか「相手を愛しているなら浮気などできないはずだ」みたいな、人肌に温められたコーラみたいなことを言っても仕方がない。
この際相手のことはどうでもいい、100兆%自分のことだけ考え、自分を愛で、prprしよう、そして己の唾液まみれの顔を夕日に照らされながらこう思うのだ。「200兆%自分のために浮気はすべきではない」と。
浮気といっても色々あるだろう、本当に遊びから、本気、結婚した後に運命の人と出会ってしまったということもあるかもしれない。しかし、他人から見ればどれも同じなのだ。おばあちゃんから見た、ジャンプ、マガジン、サンデーぐらい全部同じ「浮気」なのだ。
そして昨今の空前の不倫ブームを見てわかるように、我が国にとって、他人の浮気、特に不倫は、どんな重大ニュースを差し置いてでも報道すべき事件なのである。何故なら、みんなミサイル発射より他人の不倫に関心があるからだ。そして当然だが不倫した方が叩かれる、しかしその叩(たた)かれ方は56人ぐらい殺したのかと言うぐらい苛烈だし、もちろんその不倫が、浮気だろうが本気だろうが運命だろうが叩く側には関係ない。
相手のためではなく、自分のための決断
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