第5回】伊藤義博(電通ダイバーシティ・ラボ事務局長)インタビュー

2011年6月に発足した電通ダイバーシティ・ラボは、広告表現上の狭義のユニバーサル・デザインにとどまらず、社会全体のダイバーシティのあり方までを見据えた全社横断的なタスクフォース。連載第4回「図解でわかるLGBT 日本編」の調査も、その流れの中にある。

LGBTに関しては
学ぶ場、理解する場を提供していきたい

 今年3月から配布を始めた「MEET LGBT」という小冊子(写真)の表紙に使用したキース・ヘリングの絵は、もともと5人の人間が描かれ、5色に塗り分けられたものでした。

 私たちのチームは、LGBTへの正しい理解を促す啓蒙活動にこのイラストを使わせてほしいこと、さらに人物を計6人にしてLGBTの象徴である6色旗と同じ配色にしたいことを、キース・ヘリング財団に相談しました。そうしたところ、「彼が生きていたら間違いなく趣旨に賛同するはず」として許可が下り、新たに1人(右端の人物)が加わったのです。

電通ダイバーシティ・ラボとNPOが製作した「MEET LGBT」という小冊子

 2011年6月に発足した電通ダイバーシティ・ラボは、広告表現上の狭義のユニバーサル・デザインにとどまらず、社会全体のダイバーシティのあり方までを見据えた全社横断的なタスクフォースです。過去には、専門家と組んで「みんなの文字」(可読性に優れたフォント)などの開発を手がけてきました。

 2月に実施したLGBTに関する調査もその流れの中にあるもので、「実態を把握する必要がある」という問題意識から始まりました。LGBTに関しては、社会全体の多様性を尊重するという観点から、今後は当事者の話を聞く学ぶ場、理解する場をこれまで以上に増やしていきたいと考えています。(談)

Photo by Shinichi Yokoyama

週刊ダイヤモンド

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国内市場5.7兆円 「LGBT(レズビアン/ゲイ/バイ・セクシャル/トランスジェンダー)市場」を攻略せよ!【1】~LGBTの“夜明け前”

週刊ダイヤモンド

欧米では、古くから「LGBT」(性的少数者の総称)という一大消費市場が存在する。これまで日本では、彼らの消費性向の高さが着目されることはなかった。だが、昨今では米国のオバマ大統領が同性結婚を支持したことで、関心が高まっている。“夜明け...もっと読む

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