第3回】パトリック J.リネハン(大阪・神戸米国総領事)インタビュー

ゲイであることをオープンにしているパトリック J.リネハン大阪・神戸米国総領事に、当事者が見た米国・日本のLGBT事情を語ってもらった。※取材は2012年7月時点のものです。

LGBTは普通の生活者
非差別を掲げる企業は多くの支持を集める

 私はゲイであることをオープンにして総領事として仕事をしているが、日本に着任して10カ月、ゲイであることに対して差別的な発言をする人には出会っていない。大学生などの若い人は、ゲイについてまったく違和感がないようだし、年配の方でも、説明すればわかってくれる。失礼なことを言ってくる人はいない。

 LGBTを嫌う人もいる。インターネット上ではLGBTに対して攻撃的な意見が氾濫している。「神はゲイを創っていない」と。だが、それは、LGBTがどう生活していて、どういう仕事をしているか、ただ単に知らないからだろう。

 多くの人は、LGBTを自分たちとすごく違った人たちだと思っている。あるいは、「存在しないもの」「想像のもの」だと考えているようだ。だから、私はまず言いたい。「Hey,we are here! We are real!」。われわれは現実に存在している、と。私たちはこうして普通に生活し、仕事をしている人間だ。

 米国ではLGBTを認める企業も増えている。“フォーチュン500”の中で、差別排除のポリシーを掲げている会社は多い。その理由は二つある。一つは、それが社会的に正しいから。そして人種や性別などで差別しない会社の製品が顧客に支持されるからだ。環境に優しい会社の製品が支持されるのと同じことだ。(談)

Photo by Satoru Oka/REAL

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国内市場5.7兆円 「LGBT(レズビアン/ゲイ/バイ・セクシャル/トランスジェンダー)市場」を攻略せよ!【1】~LGBTの“夜明け前”

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欧米では、古くから「LGBT」(性的少数者の総称)という一大消費市場が存在する。これまで日本では、彼らの消費性向の高さが着目されることはなかった。だが、昨今では米国のオバマ大統領が同性結婚を支持したことで、関心が高まっている。“夜明け...もっと読む

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