心配性だねえ」と笑われようと全然構わない

子育ては、この世で一番ハードでクリエイティブなワークだ! 無頼のハードボイルド作家である樋口毅宏さんが、いつのまにか専業主夫になってしまった男の子育て日記『おっぱいがほしい』を特別掲載します。 美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛んだ奥さまを〝満足させ〟つつ、あらゆる家事と育児を「完璧に仕切る」ファンキーな毎日のはじまりです。

2016年3月17日

 四ヶ月検診に行ってきました。当日、中京区役所には三十組ぐらいの親子が集まった。

 平日の午前中とあって、ほとんどがお母さんと赤ん坊の取り合わせ。夫婦揃って来ていたのは双子のお子さんを持つ方で、男親ひとりは僕だけ。浮いてました、ミー。

 最初に保母さんに近況を話して、次にお医者さんが身長と体重を測り、呼ぶ方に反応するか、ちゃんと足は開くかなどをチェック。順調にクリアする。

 ここでどうしても訊いておきたいことがあった。

「先生、この子の左胸なんですけど……ちょっとあばらが出ていませんか。母親も少し出ているんですけど」

 これに気づいたのは二週間前ぐらいか。妻の指摘でわかった。真夜中だったが、緊急病棟に連れていこうか、幼すぎてレントゲンなんて受けられるわけがないのに、真剣に考えるほど心配した。

「これぐらいは問題ないですよ」

 ホッ。次の質問。

「先生、この子の左足なんですけど、右足より少し太いというか、浮腫んでいませんか。気のせいかもしれないですけど」

 またしても医者は同じセリフを繰り返した。胸を撫で下ろす。

 肝心なのは次だ。胸の高鳴りを抑えて訊ねる。

「先生、これなんですけど……。これまで四回ほど、オムツに赤というかオレンジの、これ写メです、小さい点のようなものがあったんですが、大丈夫でしょうか」

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おっぱいがほしい!—男の子育て日記

樋口毅宏

子育ては、この世で一番ハードでクリエイティブなワークだ! 無頼のハードボイルド作家である樋口毅宏さんが、いつのまにか専業主夫になってしまった男の子育て日記『おっぱいがほしい』を特別掲載します。 美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏...もっと読む

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marekingu #スマートニュース 約3年前 replyretweetfavorite