2016年2月28日
こんにちは、きょうも家事をすべてこなし、十時間以上ひとりで赤ん坊の面倒を見ています。
赤ん坊という御主人様と、大黒柱という名の妻に仕えて、性処理も担当しています。
ついでに「小説を書け」と命令が出てます。「寝なくていいから」と。毎日が「心の千本ノック」です。なぜこの歳にもなって。
というわけで、ふたりが眠りについた後に、この原稿を書いています。
「こんなにがんばっているのに認めてもらっていない」と、不公平感を抱く日は、なかなか仕事が進みません。
おまけに睡眠時間が足りていないと、カリカリしてどうしようもないわね。
ああ、ハイストレス、ノーリターン。
専業主夫に限りなく近い身だが、こうやって書き仕事があることで、差し当たり社会と接点を持っていると感じられる。
世間一般の、専業主婦の人たちはどうしているのだろう。
「私っていったい何なの? 口答えをしない、セックス付きの家政婦? 誰からも感謝されないし」
その気持ちは痛いほどわかる。
どうかこれを読んでいる男性諸君、奥さんを労ってあげて下さい(手塚治虫は生前、どんなに疲れて帰ってきても、奥様に「お疲れ様」と声をかけたそうですよ)。
僕に対して、「よくやってるよね」と言って下さる方もいます。
だけどね、自分で言うのも何ですが、世の中の多くの男性は、ここまでやる必要はないですよ。
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