主夫に向く男の条件

子育ては、この世で一番ハードでクリエイティブなワークだ! 無頼のハードボイルド作家である樋口毅宏さんが、いつのまにか専業主夫になってしまった男の子育て日記『おっぱいがほしい』を特別掲載します。 美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛んだ奥さまを〝満足させ〟つつ、あらゆる家事と育児を「完璧に仕切る」ファンキーな毎日のはじまりです。

2016年2月28日

 こんにちは、きょうも家事をすべてこなし、十時間以上ひとりで赤ん坊の面倒を見ています。

 赤ん坊という御主人様と、大黒柱という名の妻に仕えて、性処理も担当しています。

 ついでに「小説を書け」と命令が出てます。「寝なくていいから」と。毎日が「心の千本ノック」です。なぜこの歳にもなって。

 というわけで、ふたりが眠りについた後に、この原稿を書いています。

「こんなにがんばっているのに認めてもらっていない」と、不公平感を抱く日は、なかなか仕事が進みません。

 おまけに睡眠時間が足りていないと、カリカリしてどうしようもないわね。

 ああ、ハイストレス、ノーリターン。

 専業主夫に限りなく近い身だが、こうやって書き仕事があることで、差し当たり社会と接点を持っていると感じられる。

 世間一般の、専業主婦の人たちはどうしているのだろう。

「私っていったい何なの? 口答えをしない、セックス付きの家政婦? 誰からも感謝されないし」

 その気持ちは痛いほどわかる。

 どうかこれを読んでいる男性諸君、奥さんを労ってあげて下さい(手塚治虫は生前、どんなに疲れて帰ってきても、奥様に「お疲れ様」と声をかけたそうですよ)。

 僕に対して、「よくやってるよね」と言って下さる方もいます。

 だけどね、自分で言うのも何ですが、世の中の多くの男性は、ここまでやる必要はないですよ。

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おっぱいがほしい!—男の子育て日記

樋口毅宏

子育ては、この世で一番ハードでクリエイティブなワークだ! 無頼のハードボイルド作家である樋口毅宏さんが、いつのまにか専業主夫になってしまった男の子育て日記『おっぱいがほしい』を特別掲載します。 美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏...もっと読む

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コメント

moxcha "女性でも凄い人は素直に凄いと思えるし、応援できる。"ができない男性の方が多数派ですよ。さらにそうであることすら認められない人もいる。 約1年前 replyretweetfavorite

pixiewired "そうそう、ある雑誌に専業 #drip_app 約1年前 replyretweetfavorite