2016年1月10日
これまでの僕は朝に寝て昼起きる生活をしてきた。
他人からは不規則な生活に見えるだろうが、毎日ほぼ同じ時間に八時間きっちり眠るので、起きている間はずっと頭がはっきりして、十分なパフォーマンスが可能だった。
それが前にも書いたように僕と妻と同じベッドに赤子を寝かせているため寝返りが打てず、オムツ交換とミルクのため、否が応でも二、三時間おきに起こされる生活に変わった。
ごはんのときは、とにかく赤子がおとなしいうちに済ませようと、どうしても早食いに。赤子のあやしすぎのため腱鞘炎と筋肉痛に耐えながら、「子育ては体力だ」とばかり、食べる量が増えた結果、二ヶ月で四キロ増量した。
妻はもっと酷い。
妻は妊娠中、食べづわりだった。通常の悪阻が無かった。
あれは妊娠三ヶ月目あたりだったか、自分で作ったカレーライスを立て続けに四杯おかわりしたことがあった。何かに取り憑かれたような目をしていて、「ここで止めたら殺される」と思った。
妻の異常とも言える食欲は出産まで止まらなかった挙げ句、体重は20キロ増加した。
改行してもう一度書くよ。
20キロ。
血圧が上がらなかったとはいえ、医師は呆れただろう。夫の僕はもっと呆れた。
「赤ちゃんにおっぱいをあげていくうち、激やせするんだって」
妻はそう言ったが、そもそもの体重は53キロ→出産時73キロ(夫より重い)→ジムに週二回通って62キロ←イマココ。
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